カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の47歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「シモーヌ」

ちょっと前にDVDで観た映画なのだが、感想など

撮る映画がこけ続けている映画監督タランスキー。主演女優に逃げられてしまった彼は、CG女優シモーヌを実在の新人女優と偽って起用することにより成功を掴む。しかしマスコミや世間の注目は彼の作品にではなく、完璧な美しさを持つシモーヌに集まる。タランスキーは彼女がCGであることを隠すため奔走する、、、というのが大まかなストーリー

タランスキーに扮するのは名優アル・パチーノなのだが、彼があたふたと駆けずり回る姿を堪能するのが、実はこの映画の一番楽しい観かたかもしれない。あれほど哀れなまでに一生懸命な彼の演技はなかなかお目にかかれるものではない。また設定上シモーヌの語る言葉はすべて彼によるものなのだが、女性の語り口を自然に表現できている(ように見える)のは彼の確かな演技力ゆえだろう。正直シモーヌの容姿はあれほど世界中で人気を呼ぶほどのものか?という疑問もわくのだが、そのあたりのリアリティーもパチーノの演技によって補われている

ストーリーはあくまでわかりやすさ重視。そのため、タランスキーが離婚した妻や娘との関係を修復していくサイドストーリー(こっちが主という見方もあると思うが)の方は、今ひとつエピソードの積み重ねが足りず、ラストのハッピーエンド的な展開が甘すぎるのでは?と思ってしまった

この映画の監督は「トゥルーマン・ショー」の脚本を書いた人だそうだが、なるほど納得。「トゥルーマン〜」では世界中の人々が偽の世界の中で生きる一人の男を監視していたが、「シモーヌ」は一人の男が作り出した幻の存在が世界中の人々を騙す。つまるところ「トゥルーマン〜」の発想を逆転させたところに「シモーヌ」は誕生したと思われる

気になるのは、作者が「映画の人気を決定付けるのは、結局のところ作品の質の良し悪しではなく、俳優の魅力に寄る」と認めてしまっているかのような描き方である。作り手としてそれを言っちゃ〜おしまいだろと思うのだが^^;

ところでこの「シモーヌ」って名前、発音的には「シモーン」の方が原語に近いと思うのだが、そうしなかったのは、やっぱアバタ顔のアフロヘアのイメージになってしまうからなのかなあ?