曽我さん夫に見る悪質報道の例
拉致被害者・曽我ひとみさんの夫、ジェンキンス氏の来日問題も「情」で判断しがちなニュースの一例だ
ジェンキンス氏がアメリカの脱走兵であるため日本への渡航を拒否している件について、「特例を認めるべき」とか「首相が米大統領に嘆願すればよい」というようなことを言う人がいるが、こういう人はまず脱走がどれほどの罪か、ということが全然わかっていない。しかしそういう人でも、職務を放棄して逃走することの重大さくらいはわかるだろう。それが前線にいる兵士ならばなおさらのことだ。国家や民衆を、命をかけて守っている仲間を置きざりにして敵方の他国へ脱走するのだ。死罪でもおかしくないほどの大変な罪なのである。曽我さんに同情はするが、軽々しく第3国の人間が口を挟める問題ではないことも理解しなければいけない
補足すると、そもそもこの問題は朝日新聞社の雑誌「週刊金曜日」の記事やJNNと共同通信が行ったジェンキンス氏に対する直接取材によって、本人の口から脱走兵であることを認めさせてしまった時点で、軍法会議への訴追は免れ得ない状況となってしまっている。北朝鮮国内での取材なので、彼らも当然すべて当局のお膳立ての上での発言だとわかっているはずだ。わかっていながら公式発言として垂れ流したのだ。すなわち共同通信、JNN、朝日新聞は北の意に従ってジェンキンス氏の訴追を後押ししておきながら、今になって「曽我さん一家再会を願う」などと言っているわけだ。北の策略に加担しておきながら、厚顔無恥とはこのことである
日本国民は、大マスコミがこのような他国の犯罪行為に自覚的に関与しているという事実を知らなければいけない