カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

野口みずき金の陰で

一人の勝者の陰で数多くの敗者が生まれるのはスポーツ競技の常だが、昨晩行われた女子マラソンでもラドクリフやオカヨといった有力選手が次々とリタイヤしていた

「五輪史上最も過酷」といわれるマラソンコース。とはいえ、その過酷さがどれほどのものか今ひとつわからなかったのだが、実際にレースをテレビで見て驚いた。普段のマラソン中継では、平面の映像からはなかなかコースの起伏の度合いを体感することができないのだが、アテネのコースはテレビで見ていてもその急峻な起伏がはっきりとわかる。なにしろ選手の前方、やや上方からのアングルですぐ後ろのコースが見えない。固定カメラで撮っていると、先行する選手の足元に坂道を登ってくる後方の選手の頭が見えるといった具合なのだ

画面で体感できる過酷さ以外にも日中40度近くまでになったという猛暑もあった。ルーマニアの選手が先頭集団を走りながら突然嘔吐する光景などにそうした厳しい気象条件が見て取れた

そして最もショッキングだったのが女王ポーラ・ラドクリフのリタイア。歩き出してからもう一度走ろうとしたものの、足が動かずその場で泣き出してしまった。気力だけではどうにもならない体力の限界に達してしまった姿が痛々しかった。彼女は今回一万メートルでの勝利の可能性を捨ててマラソンに挑戦したわけだが、レース条件の過酷さは彼女の想像を超えるものだったのだろう

負けたラドクリフには酷だが、わしは彼女のコメントを聞いてみたい。自信を持って臨んだはずのレース。どんな作戦を描いて走っていたのか、身体のコンディションにどんな変化があったのか、ライバルたちの走りに何を感じたのか。マラソンウォッチャーとしては気になって気になって仕方がない