BSアニメ夜話を見る
NHK衛星第一でBSアニメ夜話なる番組が放映されていたので見る。不定期で放送しているBSマンガ夜話と同様に一つのアニメ作品について一時間語り尽くすという非常に濃ゆ〜い番組なのだが、このテのディープさは結構好き。第一回のお題は「銀河鉄道999」の劇場版
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 2002/10/21
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それでもああもジャストな作例を次々と見せられ解説されてしまうと、常人には思いもつかないイマジネーションの数々に笑いつつも思わず感嘆させられてしまった
金田伊功が「アニメーション作品を語る上でアニメーター個人に焦点が当たった先駆けの人物」であることに異論はない。番組中でアニメ雑誌編集者の人(名前忘れた)が「金田さん以降アニメーターのスターが続出した」というようなことを言っていたが、果たしてそうか?というのも、その後登場した「スター」たちのほとんどは「キャラクター描き」であって、金田伊功のようにアクションや構図が注目されるようなことは無かったと思うのだ。あえて言うなら金田氏より時代は前になるが宮崎駿はそれに近い存在だったと言えるかもしれない。ごく一部のマニアの間ではあったが、彼の作画によるアクションに「宮崎走り」「宮崎手繋ぎ」「宮崎飛び」などの呼び名が付けられていたことがそれを証明している
金田氏の絵も宮崎氏の絵も止め絵で見るとさして魅力があるとは思えないのが特徴だ。アプローチはまったく異なるが二人の天才アニメーターが他の数多の「スター・アニメーター」と一線を画す点はここにあると思う
最後に「999」の話に戻すと、岡田斗司夫が「メーテルと鉄郎のキスが長い」という話の中で「舌入ってる」と言ったのにも爆笑。確かにあれだと間がもたねえもんね^^;