「エアフォース・ワン」
今日は天皇誕生日。陛下の誕生日にふさわしいのかどうかイマイチよくわからんのだが、同盟国の大統領を主人公にした映画なぞ観る(笑)
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2004/11/17
- メディア: DVD
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ハイジャックされた大統領専用機エアフォースワンで、ハリソン・フォード演じる米大統領がテロリストと戦うというもの。ロシアとイラクが米国の敵の象徴として描かれているあたりやや時代性を感じさせずにはいられない。映画は強いアメリカを過剰なまでに強調する。自国の大統領を若々しく、正義感に溢れ、勇気を持った偉大な男として正面から描ける無邪気さには嫉妬すら感じてしまう。プロパガンダ映画以外で、これだけ自国の指導者をかっこよく描いて恥じない国はおそらくアメリカ以外にはないだろう。日本人が首相を主人公にこれをやったら気恥ずかしくて仕方あるまい
それにしてもほとんど伏線らしい伏線もなく、開けっぴろげに進行するストーリーと演出はザッツ・アメリカン・ムービーの趣。何しろ冒頭にゲイリー・オールドマンが登場した時点で彼が悪役だということがすぐわかってしまう(笑)。正直アクション映画としての爽快感はあっても、サスペンスの緊張感や楽しみはあまり感じられない。わかりやすさゆえに観る者を選ばない、とは言えるのだが、プラスアルファの楽しさを求める向きには少々物足りない映画ではなかろうか?