筋肉少女帯、再聴
先日友人keigo氏のブログ「Play Loud!!」で筋肉少女帯のアルバム「UFOと恋人」「レティクル座妄想」が紹介されていたのを読み、突然聴きなおしたくなってしまった
「UFOと恋人」以降のアルバムを聴きなおしているのだが、これがハマる!圧倒的な演奏力と大槻ケンヂの歌詞の面白さは既に知られるところだが、再度じっくり聴きなおしてみると歌詞に有名文学や映画、語録などから巧みに引用したフレーズがところどころに散りばめられ、なかなかに趣深い。引用の仕方が面白いので、元ネタを発見するという楽しみ方もアリかもしれない
タイアップ曲が多く、一見楽曲的には散漫な印象だった「UFOと〜」から"誇大妄想が生み出す狂気"とでも言うべきテーマ性が次作「レティクル座妄想」へ一貫して連なっている点も改めて確認できた。実はこのテーマの連続性、テーマ自体を変容させつつ「キラキラと輝くもの」「ステーシーの美術」にも繋がっているようだ
いかにも絶望的でダークな印象を受ける歌詞とは対照的に、楽曲は実に多彩で自由との感が強い。メロディアスなメタルサウンドを基本線に、ときにポップ、ときにGS調、さらには音頭調の曲まであってバラエティに富んでいる。これら多彩な楽曲、確かな演奏力と大槻ケンヂの独特の歌唱スタイル、ポップとはほど遠い文学的テーマ性を持った歌詞が最高バランスで噛み合ったのが前述の「レティクル座妄想」。個人的にはこのアルバムを筋少の最高傑作に推したい
楽曲個々に見ると「くるくる少女」(「UFOと恋人」)「ノゾミ・カナエ・タマエ」「さらば桃子」「ノゾミのなくならない世界」(以上「レティクル座妄想」)「再殺部隊」(以上「ステーシーの美術」)あたりがお気に入り。本当は「キラキラと輝くもの」収録の「機械」「サーチライト」あたりも名曲だと思うのだが、CDが見つからず^^;、まだ聴きなおしていないので断言は控える