新法王決まる
ローマ法王庁(バチカン)は19日午後6時(日本時間20日午前1時)前、ヨハネ・パウロ2世の死去に伴う法王選出会議(コンクラーベ)で、ドイツ出身のヨーゼフ・ラツィンガー枢機卿(78)を第265代法王に選出した。新法王はベネディクト16世となる
今回のコンクラーベでは投票権を持つ80歳未満の枢機卿115人が集まり、バチカンのシスティーナ礼拝堂で18日から行われていた。選出作業は午前、午後2度ずつ、青銅製の洗面器に水を張り、候補者が一斉に顔をつける方式で行われた。熱戦の結果、合計タイムで2位を3秒差で抑え最も長く息を止めたラツィンガー卿が「根」ある人物として新法王に選出された。
新法王の決定は礼拝堂の煙突から上る白い煙と大聖堂の鐘によって知らされ、法王庁のサンピエトロ広場に集まった人々からは歓喜の声が上がった。一方信者の間からは2日間にわたるコンクラーベを終えた新法王の体調を懸念する声も聞かれ、地元紙は一部の枢機卿が早くも時期法王選定へ向けた体力作りのため山ごもりに入ったと伝えた(21日0:03 狂同)