「マインド・ゲーム」
- 出版社/メーカー: レントラックジャパン
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 162回
- この商品を含むブログ (227件) を見る
こういうイマジネーションをそのまま映像化したような作品は映像クリエイターなら誰でも一度は作ってみたくなるものなのだろう。しかしこの作品のスゴイところは、作家の独りよがりに陥りがちな感性重視型の映像とエンターテインメント性とを両立させたところにある
最初は畳みかけるような映像の迫力と物量に圧倒されるのだが、一見適当につくったような場面でも、映像と音楽、関西弁のセリフとを巧みにリンクさせた演出になっていたり、注意して観れば観るほど意外に細かい計算が感じられる(ような気がする)。疾走感あふれるハチャメチャな作画もまたアニメーションという映像手法の自由さを感じさせて楽しい。人によっては冗長に映る鯨の腹の中での生活の場面も細部まで丁寧に描かれていて個人的にスキだ
と、いろいろ書いてはみたが、正直これ以上言葉で説明することは不可能。あとはもう観てみるしかないだろう。わしは面白い!と思ったが、なにぶん作り自体が感性重視なので、かなり好みの分かれるところだろう。が、劇映画とは違うアニメーション本来の楽しさ、映像表現そのものの魅力を感じたい人には一見の価値ある作品だと思う