カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

軍隊を持つ=戦争?

本日のTBS「筑紫哲也NEWS23」の特集は例によって「憲法9条」。タイトルに「憲法9条」とだけ書きながらその内容は「憲法9条死守」というところが実に筑紫センセーらしい騙しのテクニック。コスタリカの学生なんかを登場させて、性懲りもなく「コスタリカは軍を持たない国」と強調していた

コスタリカについては拙ブログ8月19日の項(http://d.hatena.ne.jp/ston/20040819#p1)をご覧いただくとして、今回のツッコミどころは、全体のトーンが「9条を改正すると軍隊ができる。軍隊ができると徴兵制が敷かれる。徴兵制ができると戦争になる」という無茶苦茶な三段論法で貫かれていたこと

この論理が正しいとすると、世界は常に乱戦状態にないとおかしいって話になる。そもそも徴兵制というのは極めて民主主義的な制度で、身分や職業に関わらず一定の要件で国民に等しく兵役を課すことを目的としたものだ。「戦争大好き」なアメリカでは志願兵制なために、ブルーカラーや黒人といった貧民層ばかり兵役に駆り出されている現状は広く知られるところ。番組に登場した9条護持のイベントに参加したおばちゃんが「徴兵制になったらいやよね」などと発言していたが、徴兵制の是非はともかく、そのくらいの基礎知識を踏まえた上で発言しているのか?と問いたくなる

反戦平和」「9条護持」を謳う人々の論調はほぼ決まってこの「軍隊=戦争」という短絡思考がその背景にある。その手の連中には「なんでそこまで単純脳なのか」と小一時間ほど問い詰めたくなるところなのだが、「軍隊を持つから戦争になる」などというのは「マッチがあるから火事になる」と言うのと同レベルの愚論。そのような屁理屈をこねる奴らが、本気で平和を志向しているなどとは到底思えない。もっと真面目に深く思考しろと言いたい

対外的な脅威に対抗するための戦力を保持し、それを「国軍」と呼ぶことに何の問題があろう?戦力の保持にあたり、戦争が起きてしまった場合を想定するのは当然のことだし、それこそが危機管理というものだ。国家の危機管理の指針となるべき憲法を決める際に「戦争を前提とするのはいけない」などと言う連中には、脱線事故を起こしたJR西日本に「事故を想定して運営せよ」などと言う資格はない