カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「PLUTO 2」

PLUTO (2) (ビッグコミックス)

PLUTO (2) (ビッグコミックス)

相も変わらぬ丁寧で緻密な仕事。浦沢直樹のマンガはどれを読んでも面白い。この「PLUTO」も新刊が出た途端にすぐ次が読みたくなってしまうという厄介な作品。前巻はアトム登場という引きだったが、今回はウラン(笑)このパターン、続くんだろうか?

人間が造りだした「人間的な非人間」に人間世界を語らせる、という種の表現手段は原作者の手塚治虫はもちろん、古今東西さまざまな切り口でなされてきた(例えば「ピノキオ」とか「フランケンシュタイン」とか)のだが、既出のマンガ作品を同じくマンガで現代に蘇らせるという手法がおもしろい

原作をまったく知らなくても単体で十分に楽しめる作品になっているし、一旦読み進めた後でも再度読み込めばまた新たな発見がありそうな仕掛けの豊富さもすばらしい

手塚治虫作品という強固な足枷をものともせず、独自の作家性を発揮する浦沢直樹に、漫画家としての底知れぬ実力を感じる