HD DVD-R、全然足りません
共同通信の配信記事より
東芝や日立マクセルなどは八日、大容量で高画質画像を記録できる次世代DVDの「HD DVD」方式で、記録可能な「HD DVD-Rディスク」を共同開発したと発表した。来春、東芝などが発売するHD DVDレコーダーに合わせ、発売する。
(中略)
開発したディスクは、容量はDVDの約三倍の十五ギガバイト。テレビ番組や映画を一回だけ録画でき、高画質のハイビジョン映像だと約一・五時間収録可能という。
結論から言って、そんなんでは全然容量が足りない。録り直しのきかないメディアなのでおそらくブルーレイより値段を低く設定してくることとは思うが、それにしても1.5時間しか録画できないのではまったく使いようが無い
HD録画メディアに興味を持つ人の多くは、映画の高画質保存を望んでいると思う。最近の商業映画の上映時間はほとんどが2時間を超える。しかるにメディア一枚で一本の映画を収録できる容量が確保できなければ、商品価値は無いに等しい
東芝らのHD DVD陣営はそれがわかっているからこそパラマウントなどの優良コンテンツを抱き込みに走ったのではなかったか?それなのになぜこんな中途半端な状態で発表してしまったのか、まったく理解に苦しむ
今回の発表はおそらく来年のW杯特需を見込んでのものと思われる。しかしながらただでさえライバルのブルーレイに遅れをとっている状態でこれでは話にならない。記録層の二層化技術等を将来的に見込んでいるにしても、発売までに余程の付加価値をつけない限り、録画機の普及競争でブルーレイの後塵を拝することは避けられまい