「スターウォーズ エピソード3シスの復讐」
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: DVD
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以下ネタばれ注意!
この映画の位置付けは「スターウォーズ」本来の一作目であるエピソード4と前代のストーリーとの繋ぎ。具体的に言うとジェダイとして成長してきた穴禁もといアナキンがなぜにフォースの暗黒面に落ちたのか?という謎が解き明かされる
結果ありきのお話なので、そのあたりをいかに破綻無く描いているかに注目していたのだが、概ね問題は無さそう。だが、わしが前シリーズのときから疑問に思っていた、レイアはなぜ「プリンセス」と呼ばれるのか?の謎は解けずじまい。まあ、どうでもいいことなんだけど
実際細かいことを言い出すとキリがない。アナキンが暗黒面に落ちた理由が根本的に弱いとか、その他のジェダイ弱すぎとか、R2D2強すぎとか、双子の割にパドメの腹が細いとか、相変わらず戸田奈津子の訳は詰めが甘いとか。あ、最後のは作品とは関係ないか
こう言うと身もふたも無いが「細かいことは抜きで」がこの映画を楽しむコツだろう。些細な矛盾点や設定の不備に目をつむれば、SFアクション映画として非常に良く出来た映画だと言える。個人的にはヨーダがものすごくかっこよかった。スピード感があり、戦法が機知に富む上、見栄の切り方もいちいち決まっている。シリーズで一番かっこよいのではなかろうか(最後は逃走しちゃうけど)
パドメが登場するシーンを除くと、連続する戦闘・格闘シーンはほとんど息をつくヒマがないほど。その意味では「スターウォーズ」の名にふさわしい作品に仕上がっている。個人間の戦いを描く場面が多いので、メカ描写には物足りなさが残るものの、格闘のカタルシスを味わいたい向きにはたまらない作品となっている
不満点を一つ。パドメ役のナタリー・ポートマンを1ショットで撮る時、どうしてもっと綺麗にとってやらないのか?照明の当て方一つ取っても、シワが目立ったり、肌が荒れているように見えたり。どうも女性を綺麗に撮ってやろうという努力や情熱がちっとも感じられない。アナキンが「君は美しい」と言っているのにそのシーンの彼女はちっとも美しくない。一番綺麗に見えたのが、棺に納まった哀しげな死に顔ではナタリーが少々かわいそうだ。CG合成も良いが、せっかくいい女優を使っているのだから愛情を持って「美しい女性はより美しく」くらいの気概で撮影に臨んで欲しい
蛇足。ヘイデン・クリステンセンとナタリー・ポートマンの間に生まれた子が、マーク・ハミルとキャリー・フィッシャーっていうのは説得力無さすぎ(笑)