カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「朝生」人の話を聞け!

眠くなったので途中から録画しておいた先週の「朝まで生テレビ」を見る。タイトルが「帝国軍人に聞く」なのにも関わらず、司会の田原総一郎をはじめとした元軍人以外の出演者がちっとも人の話を聞かない。唯一佐島直子氏だけは謙虚に耳を傾け、元軍人の証言にソフトでわかりやすい解説を加えていて好印象だったが、その他の出演者の態度には見ていて非常に不快な気分になった

とくに酷いのが前新聞労連委員長で毎日新聞記者の明珍美紀とタレントの遙洋子。この2人は観念的な反戦感情にすっかり凝り固まっていて、リアルな戦場に関する知識は皆無に等しく、元軍人の方々の話にまったくついていけない。元軍人の方々が戦争に否定的な意見を述べるたびに、前後の展開は全く無視して「我が意を得たり」とばかり言葉尻に食いつき、拙速に結論へ導こうとする

台湾の方が「国交がないので未払い給与をもらえない」と発言したのに対し、明珍は関係の無い朝鮮の話題を持ち出し、これに台湾の方が「朝鮮人はまだしも多少もらってるから良い」と発言しているにも関わらず、強引に日本政府の戦後補償に不備があるとの印象を植え付けようとしていた。遙に関しては明珍よりもさらに無知で、発言そのものがほとんどすべて頓珍漢な内容で進行の妨げにしかならず、邪魔者以外の何者でもなかった

この2人はそもそも謙虚に話を聞くつもりなど毛頭無く、一言発すれば無知と不勉強をさらけ出し、元軍人の方々に対してはただ自らの思想に基づく「侵略戦争に加担させられた可哀想な老人たち」というレッテルを一元的に押し付けようとするばかり。あまりに非礼と言うほかはない態度だった

田原の印象操作もヒドイ。「南京虐殺はあった」と発言した方がいたが、その方に被害者数を尋ねると「わからない」との答えであったにも関わらず「とにかくあった」という結論にしてしまった。これについては「被害者」が民間人であったか否か?「被害者」の人数、中共が提示する「証拠」の数々の信憑性などのさまざまな問題があり、少なくとも中共が主張する「30万人大虐殺」を証明するものは何も無いというのが真相だ

「人数の多寡が問題ではない」というのは詭弁に過ぎず、戦時において偶発的に起きた小規模の殺人を「大虐殺」などと呼ぶことはない。またいかなる人物の証言であろうとも、証言そのものには証拠能力がないこともまた常識である。多くの研究がなされているこのようなテーマをたったあれだけの証言で「あった」と断言し、結論づけてしまうのは、いかにテレビがショーであろうともあまりにも乱暴というものだろう

番組そのものの企画は良い。中帰連がらみの人物さえいれなければ、元軍人の方々の体験談は将来のために非常に貴重なものになるだろうと思う。だが毎度のことながら「朝生」は出演者の選定に問題があるのではあるまいか。今回はとくに「話を聞く」ことが主旨なのだから、結論は出演者が決めるべきではない

中立の立場で発言をさばける司会者、知識豊富で元軍人の方の発言に補足説明を加えられる学者や評論家をパネリストとしてまずは話に耳を傾け、その上で視聴者がそれぞれの判断を下せるような内容であれば、もっとすばらしい番組になったことだろうと思う