カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の47歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「ミスティック・リバー」

ミスティック・リバー [DVD]

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WOWOWで一ヶ月ほど前に録画しておいたのをようやく鑑賞。作品の重い雰囲気に二の足を踏んでいたというのが正直なところなのだが、予想通りのどんよりした後味が残る映画だ

最大の見所は豪華な出演者の競演だろう。それぞれ心に傷を持つ幼なじみ3人をショーン・ペンティム・ロビンスケビン・ベーコンのいずれ劣らぬ名優が演じる。たぶんこの3人なら誰にどの役を与えても、それなりにこなしてしまうであろう芸達者揃いなのだが、であるからこそ余計この配役の妙に感心させられてしまう。この辺は名優イーストウッドならではの眼力というところか

脚本は事件解決のキーポイントになる通報記録の矛盾が、比較的早くわかってしまうところが惜しい。わしはケビン・ベーコン演じる刑事が現場検証をしている段階でそのこと(「her name」って言ってたよな〜)に気づいてしまった。物語そのものは例えそれがわかってもとくに問題なく進行するのだが、サスペンスとしての楽しみが早々に奪われてしまったのはいかにも残念なところだ

殺人の動機が弱いと見る向きもあろうが、むしろこの理不尽さこそアメリカの底辺に生きる人々の現実なのかもしれない。無論、作者イーストウッドのメッセージはそんなものではなく、ちょっとした「ボタンの掛け違い」が人生を分けることもある、というものではないかと思う。しかし、刑事となって貧民街から抜け出したショーンと、重い罪を背負いながら(十字架の刺青を見せる映像が秀逸)ゴミ溜めの中で生きるジミーとの対比がアメリカ社会の縮図を象徴的に描き出しているような感がする