映画バトン(つづき)
結局二日がかりになってしまった。ではQ4のつづき
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2004/01/23
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劇中、テロ組織の一味だった自衛官・荒川とレイバー隊隊長・後藤が繰り広げる「正義の戦争」と「不正義の平和」の論戦は、現実世界の右派・左派が戦わせる空虚な思想論よりもはるかに実質的かつ示唆的だ
国家の行動は常に実利的であらねばならず、その判断に情緒の入り込む余地は無いということを、荒川の「国家に真の友人はいない」という台詞が教えてくれる
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- 発売日: 2006/06/17
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アマンダ・プラマー演じるリディアのキャラクターが秀逸。ひどく不器用でドジ、猜疑心が強く、人と接するのが苦手、現実に近くにこんな人がいたら鬱陶しくて仕方が無いだろう。しかしその人物が不思議なほど可愛らしく思えてくる。脚本と演出と役者の演技が高次元で噛み合ったキャラクターと言えるだろう
贖罪意識から始まった魂の自己救済が、次第に無償の献身に純化していく過程が見事。精神の解放と救済という、ともすれば説教臭くなりがちなテーマを扱いながら、それがちっとも嫌味にならず、爽快感を伴ってハッピーエンドへと誘う巧みな脚本と演出には感嘆してしまうしかない
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2000/08/11
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この映画を観たのは学生時代。単館上映で話題になった作品の地方公開ということで講義をサボり、勇んで観にいったのを覚えている
見ている間、とにかく「映画を観ること」の喜びを身体中で感じられる。映像、音楽、役者の演技。すべてがすばらしく正に「映画的」。緻密に計算された演出と画面づくりの巧みさが常に映画に没頭できる環境を創出してくれる
物語も映画のスタイルもノスタルジックに過ぎ、やや感傷的な造りが鼻につくという向きもあるかもしれない
だがわしの見方はそうではない。劇中アルフレードは主人公トトをこう諭す。「子供の頃映写室を愛したように、自分のすることを愛せ」と。これこそがこの映画の主題なのだろう。だからこそ映画のラスト、検閲でカットされたキスシーンをつなげたフィルムを観るトトの子供のような笑顔、あの魔法のような場面が生きてくるのだと思う
かつて観た映画とは違う現実の人生を歩むトトに、映画館が夢を紡ぐ場所であった時代をほんのひととき思い出させることで、「自分のすることを愛せ」とのメッセージをアルフレードはあのフィルムに込めたのではないか、とわしは思う
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- 発売日: 1994/06/22
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マイナーな作品でDVDすら発売されていないのだが、子供を描いた映画で一番好きなのは何や?と聞かれたら真っ先にこれを挙げてしまう。わしにとっては「スタンド・バイ・ミー」よりこの作品だ
知らない土地に引っ越してきた少年スコーティ。地元の少年たちが作る野球チームの仲間に入りたいと願うが、彼はまったくの野球オンチ。最初はバカにされるが、チームのリーダー、ベニーはスコーティを温かくチームに迎え入れる。やがてベニーの的確な指導で野球の腕前を上げたスコーティは仲間たちと楽しい日々を過ごすようになる。そんなある日、いつものように野球の練習をしているとベニーの打撃の勢いでボールが壊れてしまう。ボールが無くなり困る仲間たちのためにスコーティは義父のボールを持ち出す。練習を再開したスコーティたちだったが、今度はスコーティが初めてのホームランを打つ。仲間は祝福するが、青ざめるスコーティ。彼の持ってきたボールはベーブルースの貴重なサインボールだった。驚く一同はボールを取り戻そうとするが、打球の入った塀の向こう側には獰猛な「怪物犬」がいるとうわさされていた。スコーティは仲間たちの協力であの手この手のボール奪還作戦を開始する
、、、といったストーリー。この映画が描くのは理想の子供時代と言って差し支えないだろう。エピソードの一つ一つはどこか懐かしさを感じさせるが、楽しい記憶だけを切り取ったような幸福な時間が流れる
小さな噂話がどんどん大きくなり、まるで大事件のように語られ、それをすっかり信じ込んでしまう。そういう子供時代の特権的な楽しさが子供自身の視点で生き生きと描かれていて、思わずニヤリとさせられる。日常のちょっとした出来事が大事件や大冒険になってしまう子供時代。その冒険をさまざまなカタチで発展させ、冒険を続けているのが今の自分たちなんだ、とこの映画は語りかけてくれる。そんな優しい視点が心地よい
- 出版社/メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ
- 発売日: 1998/05/25
- メディア: DVD
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注目すべきはなんと言ってもアミーゴたちを演じるスティーブ・マーチン、チェビー・チェイス、マーチン・ショートの芸達者ぶりだろう。彼らの演技や歌を見ているだけで十分に楽しい。言葉を介さずとも笑いを誘う彼らの巧みな芸を見ると、アメリカコメディ界の懐の深さを感じずにはいられない
ゴチャゴチャ言っても始まらない。とにかく観ないとどうにもならない。そういう映画だ
どうでもいいことだが「踊る大捜査線」シリーズに出てくるスリーアミーゴズの名前がこの作品に由来しているのは間違いない。というかそのまんまなのだが、、、悪しからず
- Q5
これはこの人にふってみよう。keigo氏!(id:kei-go)