カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の47歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

伊丹十三作品一挙放送

12月からWOWOWで始まった伊丹十三全作品のHV放送を録画し、連夜楽しんでいる。これまでに観たのは「マルサの女」「マルサの女2」「マルタイの女」「あげまん」。どれも一度テレビで観たはずの作品なのだが、腰を落ち着けて丸々一本通して観たのは今回が初めてかもしれない

伊丹作品で一番好きなのは「タンポポ」。食べ物に関するウンチクをただ笑って眺めていればいいだけの作品なので、肩の力を抜いて楽しめるのが良い。いつもどこかに「しこり」を残しつつ幕を引く伊丹作品にしては珍しくハッピーエンドの「ミンボーの女」も好きな作品だが、ヤクザ顔のアップと怒声が精神衛生に悪くマイナスポイント

立て続けに観ると強く感じるのは、どの作品も役者の演技がとても濃いということ。達者なことは達者なのだが、舞台のコメディでも観るかのような大げさな演技はどこかやり過ぎの感が強く、鼻につく。着眼点の面白さや物語の仕掛けの数々には感心させられる点も多いだけに演技の濃さがとても余計なものに思われてならない。例えて言うなら、味付けの濃すぎるスキヤキといったところだろうか?

これだけの作品を残しつつ、どれもそれなりに面白い、という伊丹十三の商業映画監督としての「打率」の高さはもっと評価されてもいいだろう。惜しむらくはこれぞ決定打と言えるようなダントツに面白い作品が生まれなかったことだろうか?どの作品を観ても、心躍ったり、ハラハラドキドキさせられたりといった真に迫った強い刺激が無いことも事実だろう。もっともその刺激の弱さこそが、伊丹作品が広く受け入れられる理由の一つなのかもしれない