カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の47歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「逆境ナイン」

逆境ナイン かけがえのない通常版 [DVD]

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炎の転校生」「仮面ボクサー」「燃えよペン」などで知られる(?)島本和彦の同名漫画を原作とした映画作品。読んだことのある人なら、島本作品を実写映像化するという作業がどれほど無茶なことかはわかってもらえることと思うが、それにあえて挑んだという意味で島本ファンとしてはある種の感動を禁じ得ない。スタッフの側もそれこそ「無理は承知」の上で作っちゃったのだろう

はじめから荒唐無稽なことはわかりきっているので、そこにツッコむような野暮はしない。原作にあふれる「勢い」だけのマンガ的表現をどのように表現したか?がわしの着目点だったのだが、その演出は、ジャパニメーションに影響を受けた「マトリックス」をパクって生まれた「少林サッカー」や「火山高」といった作品のそのまたパクり、という非常にややこしい行程を経たものだった(要するに「ひ孫パクリ」みたいなもんか?)。監督が目指した方向がチャウ・シンチーのそれであったことは疑いようがない。玉山鉄二は容姿から演技までチャウ・シンチーそのまんまだし、サブキャラクターのおデブちゃんなんて、同じ人が出てるのかと思ったくらいそっくりだ

よって映画として目新しい物は何もない。あとは観る者の判断として「許せる」か「許せないか」で大きく評価が分かれそうな気がする。ギャグの数々は正直「寒い」ものも少なくない。マンガならあのベタさも流せるのだが、映像で目の前に出されると少々面食らう。一人で観る分には良いかもしれないが、誰かと一緒に観ているといたたまれないものがあるかもしれん。この辺りでこの映画を「ダメ」と判定してしまう人も多いだろう

しかしわしは結構「許せる」し「好き」だ。臆面もなくこんなバカ映画を作ってしまったスタッフの健闘に拍手を送りたい。そしてそんなバカ映画に出演してくれた藤岡弘には脱帽だ(笑)あのキャスティングは十中八九原作者の希望だと思う

論評無用の映画に無意味を承知で苦言を呈するとすれば、少々尺が長いだろうか?こういう勢いだけの作品は100分を超えるとダレる。「少林サッカー」でも、わしは最後の試合あたりではもうゲップという状態だった。今作品もそれは同様で、決勝戦で不屈が登場するまでのフリが長すぎ。あれはいただけない

ラストも爽やかすぎないか?別に青春映画のノリはまったく必要ないのだから最後までバカに徹してテンポ良く、しかしケレンたっぷりに押し通して欲しかった。この辺は原作ファンゆえの不満点だ。「熱血バカ」マンガの巨匠島本和彦作品の魅力を伝えるにはやや力不足だったのかもしれない。もし原作を読まずにこの映画を観てしまった不幸な人がいるのなら、ぜひ原作を一読してほしい

逆境ナイン (1) (サンデーGXコミックス)

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