カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

松本ノスタルジイ

相方が毎年長野県の松本市で行われるという「かえるまつり」に行きたい、などと言い出した。松本はわしが学生時代約6年を過ごした街なのでよく知っているのだが「かえるまつり」は初耳。ネットで調べてみると、どうも6月上旬に行われるのが通例で、まだ始まってから数年目らしい。松本を離れてから10年以上経つわしが知らないのも道理というもの

さらに調べようとネットを検索したが、どうにも今年の開催予定がわからない。情報を求めて松本在住の後輩にネットの掲示板を通じて聞いてみると、かえるまつりに関する情報は無かったが、そのかわりに老舗書店「鶴林堂書店」の閉店を知らされた

鶴林堂書店はわしが松本にいたころ市で最大手の書店だった。駅前通から松本城へ向かう道を行き、女鳥羽川にかかる橋を渡ると道がクランク状に曲がっていて*1、ちょっとした広場のようになっている。そこの右手の交番の脇を川沿いに延びる通りが「かえるまつり」が行われるナワテ通り。左に折れると六九商店街のアーケード。橋をわたってつきあたりにある八十二銀行と右手にそびえる鶴林堂のビルは松本のちょっとしたランドマーク的役割を果たしていた

聞けば六九商店街のアーケードもまた取り壊されて今はマンションが建っているのだとか。今も「ある」と信じていたものがもう「ない」のだと言われるとなんとなく寂しい

ここまで書いておいてなんだが、実はわしにとって鶴林堂はあまり思い入れのある書店ではない。一番思い入れのあるのはトンボ書店なのだが、ここは幸か不幸かアルバイト店員として最期の瞬間を見届けてしまったので、今さら何も言うことはない。鶴林堂閉店に際して感じた諸々の感情は、単に「わしの知る松本が消えていく」という一種のノスタルジーにほかならない。だからなんだと言われても、自分でもよくわからない

まぁ、わし自身の学生時代の思い出を話せば、ここの近くで永井真理子がドラマの撮影をしているのを目撃したなぁとか、ナワテ通りのお好み焼き屋のオバちゃんがアレサ・フランクリンみたいだったなぁとか、かなりしょうもないことばかりではあるのだが、、、

*1:敵の侵入を防ぐために曲がっている、と昔誰かに聞いた