カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

日本一国平和主義

6日付岩手日報夕刊「声」欄、二戸市の75歳男性の投稿より

 「災難は忘れたころやって来る」というが、戦後六十余年が過ぎた今日、第二次大戦中の日本軍慰安婦問題で米国下院外交委員会が日本政府に謝罪するよう求めた決議案を賛成多数で可決したという。
 年月が過ぎても罪は罪、日本政府は一部の軍幹部の無謀のために起きたことと言ってわびればよいではないか。いまだに残る残留孤児など戦争の傷跡が何らかの形で残っている。本当に戦争というものは恐ろしい。
 今の日本には憲法九条があり安心と思うが、時々自衛隊を外国に派遣しています。混乱の外国に行って戦乱に巻き込まれないとは限りません。犠牲者が出てからでは遅いのです。日本は戦争しないと憲法でうたっていますと同盟国である米国に言えばよいのです。
 第二次大戦は一部の軍幹部のために戦争を始められ、多くの犠牲者を出しました。戦死した兵隊さんたちは靖国神社に祭られています。戦争を始めた日本軍の「戦犯」といわれる人たちも同じ靖国神社に祭られているのは、どう考えてもおかしい。私は、戦争を始め国民を犠牲にした人を同じく祭っているのは間違いだと思います。

あまりにも香ばしくてベタな反戦左翼の主張が「これでもか!」と並べ立てられていて、一瞬何かのネタなんじゃないかと疑ってしまった。文章がヘタなことはとりあえず許す(笑)。とは言え、こういう一見正しそうで穴だらけの考え方が、世間一般のオッチャン、オバハンの「平和観」なのだろうな、と想像され、ツッこまずにはいられない

今75歳ということはアメリカとの開戦時9歳、終戦時には13歳というところだから、思春期に入ろうかというところでこれまで受けてきた教育がバッサリと否定され、贖罪史観の押し付けにさらされた世代ということになる。単純に言ってしまえばいわゆる「WGIPウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)」の被害を最も色濃く受けた世代ということになろうか

一番気になるのはこの部分

今の日本には憲法九条があり安心と思うが、時々自衛隊を外国に派遣しています。混乱の外国に行って戦乱に巻き込まれないとは限りません。犠牲者が出てからでは遅いのです。

アメリカの戦争に理があるか否かはひとまず置くとして「自分たちだけ巻き込まれなければそれでいい」という発想に陥っているのが情けない。戦争と共に仁義も捨て去ってしまったということか。こういう人は台湾有事に際して何と言うのだろうか?まさか「日本には関係ない」とは言うまいな?

「戦争を始めたこと」自体が罪という考え方では決して歴史など語れない。この人は「一部の軍幹部が戦争を始めた」ことを「無謀」と断じ、国民は戦うことを強要されたのだと言いたいらしい。そこには「無謀」な決断すらも、当時の人々にとって苦渋の、しかし避け得ない決断だったのかもしれない、といった発想は無い。なぜこうも大上段から先人を馬鹿にできるのかまったく理解に苦しむ

話題がどんどん飛躍してしまうので何を言いたいのかわかりにくいのだが、最終的には「靖国神社への戦犯合祀」を非難している模様。要するに靖国神社に祭られている英霊を区分けして、「ここから上は罪人。ここから下はかわいそうな兵隊さん」としたいようなのだが、そんな単純論で語ること自体が靖国神社英霊への冒涜だよ、実際

しかしこの手の「日本一国平和主義」の病理は本当に深い。本気で平和を守ろうと思うのなら、自国以外のすべての国の対外軍事行動に目を光らせなければ何の意味も無い、という当たり前の論理すら彼らの「平和脳」には理解できないのだろうね