カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

薬害肝炎訴訟に思う

やっぱりこういう記事は「弱者の味方*1」アカヒ新聞からかね
asahi.com:薬害肝炎訴訟、和解協議決裂へ 原告側、政府案拒否 - 社会

薬害肝炎訴訟、和解協議決裂へ 原告側、政府案拒否

 薬害C型肝炎訴訟の和解協議で、政府は20日、一定期間に血液製剤を投与された原告には直接和解金を支払い、その他の原告らを間接的に救済する「基金」を30億円に積み増す案を大阪高裁に提出した。原告側は「一律救済の理念に反する案だ」として政府案を拒否し、同高裁での和解協議を打ち切る考えを表明した。1カ月半に及んだ協議は決裂の可能性が高まった。
(中略)
原告側は、血液製剤の投与時期や種類、提訴時期にかかわらない「一律救済」の政治決断を福田首相に求めてきた。だが舛添氏はこの日、「今日の案が政治決断です」と答えた。

 国の修正案について、全国弁護団の鈴木利広代表は「要はお金の問題だという矮小(わいしょう)化した理解しかしていない。かえって原告の感情を逆なでする案だ」と一蹴(いっしゅう)した。全国原告団の山口美智子代表は「舛添大臣は私たちと握っていた手を離してしまった」と話した。

 原告団は17日、「一律救済」の修正案を大阪高裁に提出している。大阪高裁は双方の修正案を踏まえて和解の可能性を探るとみられるが、鈴木代表は「しかるべき時期に、一律救済の理念に反する和解協議には応じられないと正式に申し上げる」と述べ、和解協議は決裂するとの見通しを示した。原告団はこれを受け、「当面の活動を終結する」と表明した。

正直に告白すると、これまでこの訴訟にはあまり関心がなかったのだけど、原告団の記者会見を見てから興味を持ち、関連の新聞記事などを漁って読んでみた

ざっくりと全容を見渡してみてまずひとつ言えることは、原告団の主張する「被害者」の一律救済を司法判断を超えて政府が行ってしまったら、これを前例とした同様の訴訟を際限なく誘発するであろうということ。そもそも政府の和解案自体が裁判所が提示した骨子案に沿ったものなのだから、非難するのであれば裁判所に対してするべき。首相の一存で司法判断を大きく逸脱することは三権分立の原則すら揺るがしかねない

「お金の問題ではない」というのは(感情としては)もっともだと思う。被害者の苦しみが金銭で消え失せるわけでもなかろう。だが、できればすぐにでも金を受け取りたい被害者もいただろうに、原告団の和解拒否のせいでそれこそ「一律」に受け取れなくなってしまったこともまた事実だ

もう一つ言えるのは医療の問題。原告団の主張はフィブリノゲン製剤の危険性が認識される以前の患者まですべて認めて「救済」すべしとしている。これを認めてしまったら、今後新薬の認証は完全な安全性が確認されるまで不可能ということになってしまいかねない。政府批判も良いが、そういうことも認識した上でやっているのかと問いたい

個人的には争点はあくまで「どこで線を引くか?」であって「線を引くか否か?」では無いと思う。訴訟という手段にうったえた時点で「○年○月の時点で危険性が指摘されていたのに情報収集に不備があった」などの客観的証拠を集めて、救済の範囲を広げることしかできないことは明らかだろう。従って本来原告団は自らの主張する「全員一律救済」の「全員」をしっかり定義し、人数を確定しなければならない。「何人いるかわからないけど、患者はみんな被害者だから全員一律に救済しろ。命に区別はない」では話にならない

なんだか結局原告団批判になってしまったが、要は問題を整理しましょうってこと。テレビや新聞の報道はどうしても「非情な政府VS可哀相な被害者原告団」という図式を煽る方向にばかり走って、問題の根本がさっぱり見えてこない。これが一番の問題かもしれない

<薬害肝炎>原告団「首相に突き落とされた」…和解交渉決裂(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

東京訴訟原告の浅倉美津子さん(57)は「フィブリノゲンを投与されたことは今でも覚えている。冷たいものが体を駆け抜けたが、その感覚をまた味わっている」と話し、東京訴訟の仲間の名前を挙げ「力が足りなかった。ごめんね」と涙声で叫んだ。

いや、それはいくらなんでもウソでしょ?こういうことを言うのはマズイですよ

原告団の方々はとにかくもっと冷静になりましょう。あなた方は完全にマスコミと反政府勢力の扇動に乗っちゃってますよ

*1:無論皮肉ですので