「崖の上のポニョ」コケるかも
子どもの反応が…!?宮崎駿監督が『崖の上のポニョ』に不安を抱く | ORICON STYLE
宮崎駿監督によるスタジオジブリ最新作『崖の上のポニョ』(7月19日公開)の完成報告会見が7日(月)に都内ホテルで行われ、鈴木敏夫プロデューサーが出席した。鈴木プロデューサーは、本作がすでに国際映画祭への出品が決定していることを報告するなど、映画について饒舌に語る一方、宮崎監督が公開を前に不安を抱いていることも明かした。
その一方、試写の際に子役の声優が映画に集中せず落ち着かない様子だったことや、家族向けの試写イベントで子どもたちの反応があまりなかったことから、宮崎監督は「子どもたちのために作ったのに空振りだったのか?」と公開を前に不安を抱いているという。
しかし鈴木プロデューサーは、大人の声としては高い評価を受けていることを紹介し「公開当日まで監督は不安で毎日落ち着かないもの。ヒマをもてあましているとよいことを考えないので、4ヶ所ほどのキャンペーンに参加してもらおうと思っています」。宮崎監督の体調に配慮しながら「とにかく子どもに楽しんでもらいたい」と、キャンペーンについてアピールした。
この宮崎駿の「とにかく子どもに楽しんでもらいたい」などという発言がどうにも気になって仕方ない。わしはいつも思うのだけど、子どもに向かって作るということは「子供だまし」であってはならない。「子供騙しでは子供を騙せない」と思うのだ
無論宮崎駿が「子供騙し」をやっているとは思わないが、どうも大人の思い込みが先行してしまっているような気がしてならない。わしは最近テレビなどでも耳にするようになった主題歌にそれを感じる
「ポーニョ、ポーニョポニョ魚の子〜」と(大して上手くもない)子供の声で歌うアレなのだが、正直わしは聞いていて非常に不快な気分になる。いや、子供の声に文句をつけるつもりはないのだが、子供に歌わせた大人たちの思惑に激しい嫌悪を抱いてしまうのだ。わしは子供の頃「山口さんちのツトムくん」のような子供の歌う歌があまり好きではなかった。聴くたびに自分の歌を録音して聴かされているような、そんな居心地の悪さを感じたものだ。アノ手の歌を面白がって聴いていたのは主に親の世代だったように思う。大人が子供の歌を聴いて「かわいい」とか「楽しい」とか言うのだ。当の子供はそんなこと思わないのではないか?「子供向けの映画に子供の素直な歌声を」というのは結局大人のエゴに過ぎないのではないかと思ってしまう
そんなことを考えていたときに記事中の発言が出たものだから、「やはり」と思ってしまった。子供の反応は素直だ。大人の目から見てそれがどんなに良い作品であろうとも、一度つまらないと思えば集中できない。子供にウケないという評判が広がれば、いかに宮崎ブランドでも苦しいのではなかろうか。もしかしたらコケるかもしれない
もっとも、実績がスゴすぎるだけに興収100億円でも「コケた」と言われかねない状況なのは気の毒ではあるが*1
*1:てなこと言いつつ「面白い!オススメ!」とか書くかもしれんけどw