カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

WOWOWで録画していたので鑑賞

カザフスタン人のテレビレポーター・ボラットが先進国アメリカの文化を紹介するためアメリカ国内を旅する、というこの作品。反ユダヤで女性蔑視を隠そうともしないボラットがアメリカの富裕層、リベラル寄りの人々、フェミニストキリスト教原理主義者らにゲリラ取材を敢行し、彼らの偽善を笑いのめす

純粋な人には耐えられない。目指すところは「笑い」であって、それ以上でもそれ以下でもないとは思うのだが、あまりに悪ふざけが過ぎ、下品で見苦しい映像が多いのでこれについていけなければ早めに観るのを止めることをオススメする

作品中ボラットが連発する反ユダヤや女性蔑視に関する過激な発言と彼の前時代的価値観は、アメリカ人が潜在的に有している諸々の差別感情を逆手に取り、笑いに変えている。しかしこれがあまりに行き過ぎて、目的のためのネタに過ぎないカザフスタンをはじめとする旧東側の人々への強烈な侮辱にもなってしまっていて素直に笑えない。わしのもつ日本人的感覚と笑いの質がそもそも大きく異なるので仕方ないとも言えるが、アメリカ人でも笑って済ませられる人は少数派なのではなかろうか?

とは言え、これを観て、あまり風刺だなんだといって難しく考えるのは時間の無駄というもの。ただただ「お笑い」なのだと了解すべし