カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

論点を整理せよ

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081031-OYT1T00646.htm?from=main1

 政府は31日深夜、持ち回り閣議で、航空自衛隊トップの田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長(60)を更迭し、航空幕僚監部付とする人事を了承した。

 田母神氏が、昭和戦争などに関し「我が国が侵略国家だったなどというのは濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)だ」などと主張する論文を発表していたことが分かったためだ。

 過去の植民地支配と侵略への「深い反省」を表明した1995年の村山首相談話に反する内容で、田母神氏が防衛省の内規に反し、論文発表について事前の届け出をしていなかったため、浜田防衛相が更迭を決断した。
 論文は、田母神氏が、ホテル・マンション経営のアパグループ(本社・東京都港区)の懸賞論文に応募したもので、賞金300万円の最優秀賞を受賞。11月5日発売の同グループが発行する月刊誌に掲載される予定だ。

 「日本は侵略国家であったのか」と題した論文は「今なお大東亜戦争で我が国の侵略がアジア諸国に耐え難い苦しみを与えたと思っている人が多い。しかし、私たちは多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価していることを認識しておく必要がある」と主張。また日中戦争について「我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者」、日米戦争についても「日本を戦争に引きずり込むためアメリカによって慎重に仕掛けられたワナだったことが判明している」などと指摘した。

 麻生首相は31日夜、首相官邸で「(論文を)個人的に出したとしても、立場が立場だから、適切でない」と記者団に述べた。

論点となる田母神幕僚長の更迭理由が今ひとつよくわからない。記事から読み取れるのは次の3つ

  1. 論文の内容が村山談話に反する内容だから
  2. 論文発表について事前の届け出をしていなかったから
  3. 以上の両方

素直に記事を読めば「2」ということになりそうだが、テレビなどを見ていると「1」の方に重きを置いているように聞こえることもあるし、場合によっては「公僕が民間企業の懸賞に応募(当選)したこと」を問題視しているかのような報道もある。まあ、これは論外だと思うが

わしの立場は過去のエントリーを読めば明らかだが田母神幕僚長の主張にかなり近い。が、あえて論文の内容についての論評はしない

幕僚長の更迭が内規違反に課せられる正当な処分ならば致し方ない。しかし「論文の内容が問題だから」という理由で首を切るのならそれは単なる言論弾圧だ。そもそも論文が最優秀賞を受賞したのは、その内容に見るべきものがあったからだろう。「間違っている」「問題だ」というのなら、どこがどう具体的に「間違っている」のか「問題」なのかを指摘して議論すればよい*1

しかし社民党共産党は今回もこういう「国家権力の濫用」はスルーなんですかね(ケッ)

*1:ただ「愚にもつかない」とか「侵略なのは明らか」とか書いてるだけじゃダメ。ちゃんと具体的に論証しなきゃ