ブレイブ ワン
WOWOWにて鑑賞。最近作品に恵まれていない感の強いジョディ・フォスター主演作。作品の出来が悪いのは俳優のせいではないとは言え、本作品も正直イマイチだった
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: Blu-ray
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
エリカが銃を手に取るようになった動機は恐怖であり防衛だったのだが、最終的には私刑としての殺人が目的化して行く。その過程におけるエリカの心象表現も人を殺した罪悪感よりも行動の正当化の方に力点が置かれているように見え、どうも釈然としない。ジョディが銃をブッ放つたびに頭の中で某歌手の「だって〜、しょうがな〜いじゃな〜い」という歌がリフレインしてしまったw
しかもこの物語では最終的に警察は犯人を見つけ出してくれる。にも関わらずエリカは面通しで嘘をつき、自ら手を下そうとする。結果的にエリカは罪に問われることもなく、物語は終わりを迎えてしまうのだが、あんな形で一線を超えてしまった人間がスンナリ平穏な暮らしに戻れるとも思えない。映画作品としても劇中に突きつけられた「何が本当の正義か」という問い掛けに一切答えることなく*1「良かった良かった」という終わり方。本当にそれで良いのか???
かなりケチョンケチョンに書いてしまったが、主人公に肩入れできれば楽しめるはず。わしはそれができなかっただけの話。女性目線だとまたちょっと感じ方が違うかもしれない
*1:「あれが正義だ」と言いたいのかもしれんが、だったら本当に最低の映画だよ