カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

ラスベガスをぶっつぶせ

RD-A301に録画したタイトル消化のため視聴。最初に書くと威勢のよい邦題の割にはラスベガスは最後までぶっつぶれない(原題は「21」)

米理数系大学の最高学府MITでもひときわ頭脳優秀な学生ベンは、ハーバード大医学科に合格するが、学費が高額なため競争の激しい奨学金の獲得をめざす。数学教授ミッキーの講義でその優秀さを認められたベンは、ブラックジャックの必勝法を研究するチームへの加入を勧められる。ベンは仲間たちと練習を積み、ラスベガスへと乗り込む、、、といったストーリー

主人公がイカサマや裏技を駆使してカジノ荒らしをする、というよくありがちなネタではあるが、実話を基に描いたということにまず驚かされる。この映画で描かれるブラックジャックの必勝法は「カードカウンティング」と呼ばれるもので、かつてダスティン・ホフマンが主演した「レインマン」でも描かれた方法。これは、手札のポイントが17以上になるまでディーラーはヒットし続けなければならないというルールを利用し、ディーラーがバストする確率の高いときに掛け金を増やして勝負する、という方法らしい。ブラックジャックのルールを知らない人はこのあたり観ていても置き去りにされる可能性が高い。アメリカではポピュラーなゲームだとしても、ちょっと日本人向けではない。まあカブと同じようなもんだと思えばいいかもしれんけどw

カジノシーンがわかりにくい、という点を抜きにすれば概ねテンポよく、傑作とまでは言わないまでも軽い気分で楽しく観られる映画に仕上がっている。ラストのどんでん返しもキレイに決まっているし、それなりにカタルシスを味わうことはできる。しかしそれだけ

終盤の展開から、この手の作品によくある「金よりも大事なものがある」「人生そううまくはいかない」的なご教訓めいたものを主題に据えるかと思いきや、主人公が到達する結末はかなり甘口。そこに人間的な成長はあまり見受けられない。娯楽作なので四の五の言っても仕方ないのかもしれないが、もう少しテーマ性を帯びた、地に足の着いた到達点を用意しないと、非常に浮わついた、ともすれば結果オーライの印象だけが強く残ってしまうのではなかろうか

まあ、そう思うのもわしがギャンブルをあまり好きでないからかもしれないけど
ポチッとな