国の借金をどうにかしろ!論の不思議
テレビなどで日本の財政を語るときにどうしても気になるのが「国の借金がヒドイ」という話。例えばこんな風
いわく「日本の長期債務はGDP比170%の膨大な額だ!」*1
いわく「国の借金が800兆円もある。国民一人あたり700万円だ!」
後者のようなことを言う算数のできない単純バカには「どうせお前から借りるわけじゃねえよw」と言ってやりたいところだが、経済にかなり疎いわしでも「それっておかしかねえか?」と言わざるを得ない
まずこの長期債務(公債残高)がGDP比うんぬんという話なのだが、これって単にGDPが伸びてないから債務の対GDP比が(見た目)増えちゃったよって話だろーが*2。これを減らすにはGDPを伸ばして経済のパイを大きくすりゃいいって考えるのがまともな経済政策。民主党の政策は完全にこれに逆行してるわけなんだが、まあそれは置いておこう
それに借金の総額だけがいくら「多い」と言ったところで、財務状況の健全性とはあまり関係ないってことは誰にでもわかる話。「Aさんは借金50万円、Bさんは借金3000万円。さてどちらがお金に困っているでしょうか?w」なんて問題に誰も答えられるはずがないのと同じこと
それに国家財政と一般家計の大きな違いは、国家は継続が前提になっているということ。だから借金は延々借り換えを続ければいい。しかも日本の場合そのほとんどを国内(円建て)で回しているだけだからまったくの無問題