カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

韓国コンテナ船と海自護衛艦衝突事故を検証する

asahi.com(朝日新聞社):海自護衛艦とコンテナ船が衝突、双方炎上 関門海峡 - 社会

 防衛省海上幕僚監部に入った連絡によると、27日午後7時56分ごろ、本州と九州の境にある関門海峡で、海上自衛隊護衛艦「くらま」(艦長・柏原正俊1等海佐、5200トン)とリベリア船籍の韓国のコンテナ船「カリナスター」(7400トン)が衝突、双方が炎上した。「くらま」側に負傷者が3人出ているという。

 第7管区海上保安本部によると、「カリナスター」は午後8時35分ごろ鎮火したといい、けが人や油漏れの情報は今のところない。

 カリナスターの韓国人の船長(45)は「前を走っていた船を追い越そうとしたときにぶつかった。前から(自衛隊護衛艦が)来ているのはわかって、早めにかじを切ったがぶつかった。大きく揺れて、すぐに火が出た」と話した。コンテナを韓国・釜山から大阪に運んでいる途中だったという。

 防衛省によると、「くらま」は艦首部分が激しく損傷し、炎上しているという。消火作業の際に乗員1人が右足にすり傷を負った。このほか2人が煙を吸って気分が悪いと訴えているという。

 「くらま」は長崎県佐世保基地の第2護衛隊群に所属するヘリ搭載型護衛艦で、進水は79年。25日に神奈川県の相模湾であった観艦式に参加したのち佐世保に戻る途中で、296人が乗っていた。

 下関地方気象台によると、午後8時ごろの関門海峡の天候は快晴で風はほとんどなかったが、空気の乾燥のため乾いた微粒子が空気中に浮いて視程が妨げられる「煙霧」の状況にあったという。ただ、防衛省側は「くらま」からの情報として「視界も3〜4キロで悪くはなかった。波もほとんどなかった」としている。

 北沢俊美防衛相には、海上幕僚監部から午後8時10分ごろ衝突の一報が報告された。

この事故の一報をテレビのニュース速報で見て、真っ先に思い浮かんだのは玄界灘での第18光洋丸沈没事件と水産庁取締船からしま衝突事件。このときは日本人に死傷者が出たにもかかわらず、マスメディアは一斉に沈黙。事件の詳しい検証はまったくと言っていいほど為されなかった。今回の件は自衛隊が関わっているために大々的に報道されてはいるものの、仮に自衛隊側に責任が問えない事態となれば、事故原因は有耶無耶にされてしまう可能性がある。そこでマスメディアの偏向報道が始まるよりも先に、素人目線ではあるが事故の状況を検証してみることにした

「からしま衝突事件」では2隻の所属不明船による海上衝突予防法の回避義務違反が原因となっていただけに、今回の件でも衝突を起こした船双方がどこを損傷したのかに注目していたのだが、上記の記事には韓国のコンテナ船*1「カリナスター」の損傷状況に関する記述が皆無なためよくわからず

わかるのは「カリナスターが狭い関門海峡で前方を航行する船を追い越そうとした」ということだけ。この段階ではどちら側に舵を切って追い越そうとしたのかも不明。テレビのニュースをザッピングしても「くらま」の船首が火災を起こしている映像しか流さず、「カリナスター」の損傷箇所についてはわからず

画像や映像の情報が得られなかったのでネットで記事を探していたら、毎日の記事に書いてあった
海自護衛艦衝突:関門海峡で韓国コンテナ船と 双方で火災 - 毎日jp(毎日新聞)

 27日午後7時56分ごろ、北九州市門司区山口県下関市の間の関門海峡で、西に向かっていた海上自衛隊護衛艦「くらま」(柏原正俊艦長、5200トン)と、東に向かっていた韓国船籍のコンテナ船「カリナスター」(7401トン)が衝突し、双方で火災が発生。コンテナ船は間もなく鎮火した。第7管区海上保安本部は業務上過失往来危険容疑も視野に、事故当時の状況を詳しく調べる。

 くらまの乗員297人のうち見張り員3人が軽傷を負い、コンテナ船の乗員16人(韓国人12人、ミャンマー人4人)にけがはないという。

 衝突現場は関門橋の東側で、くらまの艦首部分とコンテナ船の右舷前方がぶつかった。くらまは艦首が大破し、ペンキ缶などを入れた倉庫付近が炎上。コンテナ船は船首の右に穴が開き、積み荷から出火した。くらまは艦内に弾薬庫があるが、延焼は免れた。

 事故当時は晴れて風は弱く、視界は3〜4キロ。同海峡は右側通行で、両船とも進行方向右側に回避する決まりになっており、7管は双方の乗員から事情を聴いている。

 コンテナ船は午後8時22分に自力で消火。くらまは現場近くに停泊し、門司海上保安部などが消火に当たった。7管は午後8時に関門航路を閉鎖し、段階的に再開した。

この記事を読んで即座に「カリナスターが回避義務を怠った疑いが強い」と思った。もし上の朝日の記事にあるカリナスター船長の証言が確かだとすると、以下のようになる

  • カリナスターは西側から、くらまは東側から関門海峡に進入
  • カリナスターは狭い海峡を通過中にも関わらず前方を航行中の船を追い越すために左方に舵を切った
  • カリナスター側は左舷前方に船舶が接近中なのを知っていた
  • 海峡の右岸を航行中のくらまの船首とカリナスターの右舷前方が衝突

衝突現場は関門橋の東とのことなのでこの辺りだろう

写真上方が下関、下方が門司。両岸を結ぶ橋が関門橋。ちょうど写真に船が写っているのでスケールがわかりやすい。両岸に点在する小さな船を見てもかなり狭い海峡であることが見てとれる。狭いからこそ右側通行が義務付けられているのだろうが、その海峡内のより狭い箇所で左方に舵を切ったカリナスター側の行動に問題がある可能性は極めて高い

しかし「いくら狭いとは言え、反対側を航行する船の前方にまではみ出してくることなどあるのだろうか?」もしくは「海自艦が左岸に寄り過ぎていた可能性は無いのだろうか?」という素朴な疑問が沸いてくるのだが、そのヒントになりそうなものが海上保安庁関門海峡海上交通センターサイトにあった

注)東流西流とも航行船は下関側に圧流される

つまり海峡を航行中の船は下関側に流されやすいと。にもかかわらず西から海峡に進入した船が下関側に舵を切ればより危険が増すのは火を見るより明らかだと思うのだが。しかも前方に接近中の船舶があるのを知りながら

結論:この「事故」は
韓国コンテナ船側の人為的ミスの可能性が濃厚
ポチッとな

*1:記事には「リベリア船籍」とあるが、これはいわゆるオフショアのためなので「韓国船」で問題なし。この記事は朝日も比較的正直に書いている。もっとも自衛隊批判の布石である可能性は否めないがw