ノウイング
水曜日レンタル半額の日だったので借りてきた
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2010/01/06
- メディア: Blu-ray
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50年前に埋められたタイムカプセルの中から少年ケイレブが持ち帰った一通の手紙。そこには一見無秩序とも言える沢山の数字が書かれていた。MITで宇宙物理学を教える父親のジョン(ニコラス・ケイジ)は、手紙に書かれた数字の羅列が、9・11テロを初めとする地球上で起こったあらゆる大惨事の日付、場所、犠牲者数を予言していた事に気づく。これから起きるであろう惨劇を阻止するため、一人立ち上がったジョンだったが、その最中、最後に書かれた数字に秘められた恐ろしい事実を知ることになる、、、といったストーリー
子供の書いた予言が次々と現実の事件と符号していく。そのことに気づいた主人公が立ち上がり、悲劇の阻止のために奔走する、、、ハテ?こんな話をつい最近どっかで見たような、、、
ってこれ「20世紀少年」のパクリちゃうんかい!w
パクリは言い過ぎにしても、アイディアそのものは実にそっくり。違うところを探すとすれば、ハルマゲドン的キリスト教圏の終末観とあまりにSF方面にぶっ飛びすぎたオチの設定くらいだろうか
映像はかなりスゴイ。あたかも現実に目の前で起きているかのような飛行機事故や地下鉄事故の映像は、あまりにリアルで思わず顔を背けたくなるほどの迫力がある。数列と現実がパズルを解くように符号していく前半の展開はテンポも良く、思った以上に引き込まれる。それだけでも十分観る価値のある作品にはなっている。これだけで楽しめる人なら合格点ということになろう
ただわしのように論理がすっきりしていないと気が済まないタイプは、疑問が次々と重なりあった挙句に何も解答が示されなかった、という印象を持つかもしれない。「囁く声が聞こえた者=選ばれし者」であったはずなのになぜ手紙を書いた少女は自殺してしまったのか?囁く存在を暗示するかのように登場した黒い石は結局なんだったのか?そもそもあんだけスゴイ能力があるなら、自動車をチョロまかすなんてセコイ真似しなくても子供たちを連れ出せるだろうwとか。物語の必然性より演出的ご都合を重視した感が強く残ってしまう。まあ、そんなことを言ったら映画なんてみんなそうだろ?というご意見もあろうことは重々承知の上で
このどこかスッキリしない感じはわしが日本人だからなのかもしれないとも思う。日本にも終末思想が無いわけではないが、完全な文明の終わりを描こうという発想はあまり無い気がする。その点、おそらくキリスト教徒かキリスト教に詳しい人が見れば全然違った感想なるのだろう。しかし、どうせお金を払って観るのなら最後に人類の叡智が勝利を持たらしてくれた方が、精神衛生上も良いと思うんだがなぁ
ポチッとな