歴史を知らないバカの「迷信」
本日の岩○日報のコラム風土計。このコラム、最後までツッコミを入れずに読み切ることが難しいほど、おかしな内容のことが多い。駄文を楽しむのもたまには良いが、こうも毎度毎度だと読者に申し訳ないとは思わないのだろうかと余計な心配をしてしまう
岩手日報・風土計
うま年生まれが全人口に占める割合は、十二支の中で最も低いという。中でも丙(ひのえ)午(うま)生まれが少ないのは有名。要因は、江戸時代から伝わる「都市伝説」だ
▼発端は八百屋お七の伝承。火事で出会った恋人に、再び会おうと放火して、火あぶりの刑に処されたお七の生年が、1666年の丙午だったという説だ。ここから「丙午生まれの女は気性が荒く夫を滅ぼす」との迷信が生まれた
▼後年、井原西鶴が「好色五人女」で取り上げ全国に広まった迷信は、戦争を挟み現代にも影響。厚労省統計をみると、前回1966年の丙午の合計特殊出生率は1・58と、2・0を上回る年に挟まれ、そこだけガクンと陥没している
▼迷信の悪影響には国も早くから着目。終戦直後の46年、当時の文部省は丙午を「最も悪質な迷信」と科学教育の不徹底を嘆いたという。もっとも戦前、科学教育が徹底していれば、世界を相手に戦争を仕掛ける無謀も防げただろう
▼丙午よりなお低い出生率に悩む現状は「科学教育の不徹底」では説明がつかない。2005年の1・26を底に緩やかな上昇傾向とはいえ、人口増加と減少の分岐点とされる2・08には遠く及ばない
▼丙午に子をなした人は迷信に惑わされない合理的思考の持ち主−との指摘がある。今は逆に合理的思考の末の少子化だとしたら迷信より手強い。
思わず首を傾げたくなるヒドイ内容。というか何も役立つものがなく、内容は無いに等しい
もっとも戦前、科学教育が徹底していれば、世界を相手に戦争を仕掛ける無謀も防げただろう
意味がわからない。科学教育を徹底していたら戦争をしないという根拠がゼロ。まるで日本が一方的に世界を相手に戦争をふっかけたかのような書きようだが、事実はそれほど単純ではない。それこそ歴史を知らないバカの「迷信」というものだ
迷信の原因が科学教育の不徹底だと言いたいようだが、合理主義で知られるアメリカなんて1980年代に至ってもダーウィンの進化論を教育課程に入れるべきか否かなんて論争があったくらいなんだぞ?知らねーのかよ
丙午に子供をつくらないのは迷信という要素もあろうが、「験担ぎ」という側面もあると考える。科学ですべて否定されていても、「念のため」「どうせなら」という根拠の無い感覚が勝つ場合があるのは、いつの時代も変わるものではないだろう。まして我が子のことなら尚更だ
現代の迷信というならコラーゲン信仰とか科学的根拠もなく「危険」だけを煽る放射脳の方が余程深刻だろうに
世迷い言はご自分の日記の中にでも留めておいたほうが良い。自ら進んで恥をかくのは構わないが、読み手にとっては迷惑というものだ