【普通に】いわて銀河100kmチャレンジマラソンwithエア柴又その4 なめとこ上りまで【歩いた】
「エア柴又、走られてるんですね?」
背後から声をかけられて心臓が飛び出そうなほど驚いた。たぶんこのときの心拍数はレース中最高だったのではないかとw。幸い心拍計はつけていなかったのでその記録は残っていないが(幸い?)
声をかけられて驚いたんじゃなくて、エア柴又のことを知っている人がいたことにまず驚いた。いや、人気マラソンブロガーが大勢参加しているんだから、それも当然か
この問いかけに対するアタクシの答えは
「え、ええ。そうなんですよー」
毎度のコミュ障発症ですよ(-。-;
話しかけてくれたのは秋田から来たという青年。歳は聞かなかったが、後でゼッケン番号から確認したらアタクシより一回り以上も若かった(-。-;
聞けば彼は去年からレースの出場を始め、昨年9月の秋田内陸リゾートカップに出場して楽しかったことから、今回いわて銀河にもエントリーしたのだという。年齢はだいぶ違うが走歴は似たような感じだったので親近感を覚える
またアタクシはこの日いわきサンシャインマラソンのTシャツを着ていたのだが、彼もまた同レースに出場していたということでしばし話が盛り上がったりもした
彼はいわて銀河100kmのエイド情報もしっかり事前調査しているらしく「次のエイドには味噌汁があるそうですよ」とか教えてくれて、これは非常に助かった
道中まだ涼しいがかぶり水があったり
エイドに立ち寄ったり
手作りゲートをくぐったり
北上市から花巻市に入ったり
また次のエイドに寄ったり
しつつもキロ6分見当のペースで並走
ほどなく30kmを通過。写真はその彼がアタクシを撮ってくれたもの(Hさん、ありがとうございました)
腰(ケツ?)にひらめくエア柴又ゼッケンに注目w
20-25km 38分45秒
25-30km 33分8秒
(0-30km計3時間26分15秒)
30kmを過ぎてから自然とピッチが上がり、時折キロ6分を切るペースになってしまった。が、疲れはあまり感じなかったので気にせず走る
コースは緩やかながら上り基調でかつ単調。それでも道中を共にする「仲間」がいるだけで、ついさっきまで感じていた「飽き」は襲って来ず、体感的にはあっという間に35kmに到達した
30-35km 28分55秒
(0-35km 計3時間55分10秒)
35.4km地点のスペシャルエイドが近づき、沿道から賑やかな応援の音が聞こえ出す
交差点手前、タヌキの扮装で応援してくれる人はインパクト大。なぜタヌキなのかは謎w
ここを左に折れれば、いよいよいわて銀河最大の難所なめとこライン
の、前のスペシャルエイドにたどりついた
22kmくらいからここまで道中を共にしてきた青年とはここでお別れ。彼は「ボクここからペースが落ちるんで」と笑いながら言っていたが、後日結果を確認したらアタクシのゴールから10数分ほど遅れただけで見事に完走していた。やるじゃなーい
時刻を確認すると午前8時を過ぎたところ。35kmを4時間だから、キロあたり平均7分弱。ほぼ4時間LSD。後半の落ち込みを考えると少々遅い気もするが、ほとんど疲れを感じていなかったことはポジティブに捉えることにする
スペシャルエイドでは水分とシャリ玉、氷砂糖などを補給。果物の入ったトレイを覗きこむと、端っこに二切れだけ残ったくるみゆべしを発見。これ大好物なんですがッ
「こ、これ、いただいてもいいですか?」
「食べて食べて。ゆべしはもう残りこれだけだからね」
ラッキー!よくぞ残っててくれました。甘い物には飽き飽きしてきてたけど、ゆべしは別腹
ゆべしをもらって大満足。すぐにリスタートしようかと思ったが、このあと山道に入るので念のためトイレへ。大エイドのトイレはやはり混み合っていてここでも数分のロス
トイレから出てコースへ向かうと、またしてもO先輩と再会
「Kさん(会社のエライ人)が愛隣館あたりで味噌汁用意してるって」
というありがたい情報をいただく。次はその味噌汁を楽しみに走ることに
再びO先輩とお別れしてコースイン。休んだ後の筋肉の強張りもなくいい感じ。ここからはコースの最高点を目指しての上り。と言ってもしばらくはダラダラとした緩い坂が続く
道路上の電光掲示板を見上げると気温は19度。日射しも強くなく、まだまだ走れる
いつもは車でしか通らない花巻南温泉街を走る光景は新鮮な感じ
このあたりは沿道で応援してくれる人もチラホラいるので、お礼と朝の挨拶をしながら走ると、40kmまでは楽々到達
35-40km 37分00秒
(0-40km 計4時間32分10秒)
とはいえ水分と糖分はしっかりと補給
段々沿道の建物が少なくなり、応援の声も聞こえなくなってきた頃ガーミンを確認すると、フルマラソンの距離を突破していた
花巻南温泉峡の一番奥にある愛隣館脇の駐車場前のエイドで44.2km
ここを過ぎたところから坂の勾配がキツくなり、歩き出す人が多くなってきた
ここは抜きどころ!とばかりに踏ん張って走るが、考えてみるとまだ中間点にも達していないのに必要以上にがんばっても仕方ないような気が(-。-;
周りを見回しても、もう走っている人の方が少ないくらい。ふと見上げると道路脇にもこんな表示板が
はい。ここは素直に従って歩きましょう
一旦歩き出してしまうと途端に気が楽になって勾配のキツイところではベタ歩きが続く。この辺はメンタルが弱い(-。-;
あれ?そういえばKさんの味噌汁は?
、、、どうやら見落として通過してしまったらしいorz
試走で見たスノーシェッドに到達し、ここはゆっくりながら踏ん張って走り抜けると一気に視界が開け、豊沢ダムに着いた
豊沢ダムの堤体をわたって短い隧道をくぐると小さなエイド。ここで49.6km。ようやくだいたい中間点
この頃になるとだいぶ陽が高くなり、気温が上がってきていたので水分をたっぷりと補給。マグオンのジェルを水で流し込み、氷砂糖を頬張って舐めながら行くとほどなく50km通過
40-45km 30分22秒
45-50km 36分21秒
(0-50km 計5時間38分53秒)
そこから10分弱ほど進んで右手を見やると「なめとこ山」の看板。でも、ここがなめとこラインならなめとこ山ってどこやねん?
50kmを過ぎて時刻は10時に近づき、かなり陽射しが強くなってきた。だんだん走るのがしんどくなり、歩く時間が増えていく
まあ最初から100km全部走り通せるとは思っていないので歩くのは構わないが、前に進まなければゴールには近づかない。逆に言えば、しんどくても前に進んでさえいればゴールに近づける。とにかくエイド以外では絶対に立ち止まらないようにしよう、と決める。うつむいて歩きながらw
しばらく歩いていると脚が復活してきて走れるようになる。そうか、これを繰り返せばいいのか
途中、私設エイドに遭遇。コーラの注がれた紙コップを目の前に、こんなに早くカフェインに頼って良いものか?と思ったのは0.3秒くらいで、すぐガブ飲み。うめー!ありがてー!
以降のエイドではタガが外れたようにコーラ飲みまくりw
もうすぐなめとこ名物の三連続トンネル。また少しがんばって走っていると聞こえてきたのはセミの鳴き声
え?6月の岩手でもうセミ?
と思うが早いか、続いてセミとはまったく違う聞き慣れない音が耳に飛び込んできた
♢$#*♪☆〜!!
え?なに?呼んだ!?
かなり遠くから聞こえてくるのだが、低くもなく高くもなく、叫んでいるようで唸っているようなその音は何か獣のいななきのように聞こえる
いや、まさか、勘弁してよマジで
思わず走るピッチが速くなる。そしてそんなときに限って道路にこんなペイントが
いやいや、100km走りに来て、こんな初級ダンジョンで討ち死にとかシャレになりまへんがな!
冗談はともかく早くこの場を通過してしまいたい。逃げるように一目散にトンネルに駆け込む。でも後で考えたらこの中でクマに遭遇したら逃げ場ないよねw
2本のトンネルを一気に抜け、3本目の全長1.7kmにも及ぶトンネルへ。途中55km地点を通過(何本目のトンネルかは失念)。走る前、寒い寒いとさんざん脅されたトンネルだが、今日の天候ならむしろ涼しくて気持ちが良い
暗さで体感速度が落ちていたせいもあるかもしれないが、自分の感覚としては脚が本当によく前に出る
トンネル内で花巻市と西和賀町(旧沢内村)の境を越えた
長いトンネルで何人ものランナーを抜きながら気持ちよく走ると、遠くに出口の光が見えてきた
速い!オレ速い。周りのランナーが停まって見える
(このときの脳内イメージはこんな感じ↓)
本家「スプリンター」じゃなくて「あ〜る」の方ねw
、、、長い!オレ長すぎるので続きは次回!
↓ポチッとしていただいたりコメントをいただけると励みになります
にほんブログ村