湯のまち飯坂・茂庭っ湖マラソンふりかえり その2
中盤戦
坂を登りきって見えてきたダム湖。湖面には白波が立つほど強い風が正面やや左から吹いている。身体がなかなか前に進まず、もがけばもがくほど体力ゲージがジリジリと削られていくイヤーんな感覚。まだ3分の1程度しか走ってないのに。つらい
ダムの上は人里を離れた山道なので、当然のごとく一般の応援は皆無。これがまたツラさに拍車をかける
が、案内板はなかなか親切。その場に人はいないけれど、ランナーの安全を気遣う気持ちにほっこりとなる
前方にひときわ目立つドラマ「陸王」Tシャツのランナー発見
おお、見てる見てるよー。ってことは足下は当然アレですよね!アレ!、、、あれ?
、、、ニューバランスかい。番組スポンサーのミズノですら無いんかい!
ペースの落ちてきたニセ陸王さん(失礼)をそそくさと追い抜いて先へ
トンネルを通過〜。暗いよーせまいよーこわいよー(←お約束)
トンネルを抜けるとそこは、、、
またトンネルかいっ!暗いよーせま(以下略)
トンネルを抜けて、同じような風景の中をタラタラ走っていくと、トップのランナーとスライド。さすがに速い!しかしフルマラソンの大会で先導が自転車ってのは初めて見たかもw
この大会、運営側の人の数が足りない分、看板の案内がそれなりに充実していたのだが、中でもありがたかったのはこの「給水所まで300m」の表示。ジェルの補給はこれを目安にして準備すれば良いのでとても助かった
「ダムから折り返しまではひたすら下り基調」という事前情報をくろいわさんのブログから得ていたので、そのつもりで走っていたのだが、思っていたより上る箇所も多く、トータルではプラマイゼロくらいの感覚。ガーミンの記録見てもそんな感じ
「くろいわさーん、そんなに下ってなかったですよー」と心の中でプチクレームw。でも心の準備ができてた分、むしろ楽に感じたかもしれないっす
折り返し点でだいたい19kmくらい。疲れはあるけど、この時点でひとまず30kmくらいまでなら大丈夫と確信
ここで前を走っていた人が上に着ていたウインドブレーカーをおもむろに脱ぎはじめる。「あー、風強いもんねー」と思って見ていたら、その下に着ていたのは去年のいわて銀河100kmのTシャツ。おお(・∀・)人(・∀・)ナカーマ!
しばらくこの人とは抜きつ抜かれつ
10kmから20kmのラップタイムは以下の通り。給水では毎回がっつり歩いているのでペースは一定ではないものの、だいたい狙った通りで来ている
中間点の看板も小さいながらちゃんと立っていた。親切
手元の時計で通過タイムを確認するとだいたい1時間55分くらい。遅いけど、やはりほぼ狙い通り。疲れはあるけど、まだまだ走れるはず
だいぶランナーがばらけてきて、単独走的になる区間が増える。こういうときは耳から流れる音楽を楽しみながら風景を愛でると気が紛れる
日が高くなってきたせいか、紅葉が一層鮮やかに見えてきた
トンネルのあたりですれ違ったランナーから「はてブロがんばれ!」と声をかけられた。あやうく聞き逃しそうになったが、なんとか「うおーっす!」と応えた。たぶんちょびさんかブタロウさんだ。ありがとうございます
さらに歩道の方からも大きな声援を受ける。その声援の中に聞き覚えのある子供の声。息子だ。見るとウォーキング部門に参加中の息子とカミさんが立ち止まって応援している。「おおーっ」と手を振り返すと少し元気が出てきた
この後コースはダムの駐車場へと入っていく
駐車場にはこのレースで一番大きなエイドがあり、リンゴ、バナナ、あんぱん、カステラなど給食が豊富。「食べてってー!」の声に乗せられて、カステラを頬張りながらダムの堤体上へと向かった
ここからダムの堤体の上を往復。ここは風除けになるようなものがなく、湖面を渡った冷たい風が容赦なく吹き付けてきて少々寒い
堤体渡りきる頃にはすっかりお腹が冷えてしまい、尿意がこみ上げてくる
このまま行くべきか行かざるべきか?逡巡した挙句、この下の写真の前を走るランナーの陰に隠れた簡易トイレに飛び込んだ。幸い先客はいなかったのでスムーズに用は済ませられたが、タイムロスは1分程度か
トイレを出て堤体上を引き返す。フラットなここで少しでも挽回すべく頑張ったが、このレースで初めて1kmのラップが6分を超えてしまった
行動へ戻り、再び茂庭っ湖沿いを進んで行くと、帰り途中のウォーキング部門の人たちから2度目の応援を受ける。その中にしっかりと息子とカミさんもいた。手を振ってすれ違い
まもなく30km。ここからもう一踏ん張り。痛みは両膝と尻のあたりに少しあるが、走りにはさほど影響なし。まだ足攣りの兆候も無いが果たして最後まで保ってくれるか?
不安に駆られながら走っていると、横から「すとんさんですね」と声をかけられた
「ど、ど、どうも」(←安定のコミュ障)
「TOMSAIです」
おおーっ!TOMSAIさんお初です!!(←すとん心の声。実際は「ども」くらいの塩対応)
TOWSAIさんとはちょっと並走しながらお話しさせてもらった
TOMSAI「いやー風がキツイですねー」
すとん「ですねー。前半ずっと抑えてきたんですけど、抑えても抑えなくてもキツさ変わんないすね」
こんな感じだったかなあ(記憶曖昧)
この後は会話もなく少しの間並走。というかお互いに会話を続ける余裕がない感じw。少しばかり自分の方が動けてるような気がしたので、前に出て引っ張るつもりで走った
ほどなく30km通過。この辺からはもうトータルタイムはほとんど無視。ひたすら心拍数を上げすぎないことと、現在のペースを落としすぎないことだけしか気にしていなかった
30kmを過ぎて、足を引きずるようにして歩いたり、立ち止まってストレッチをしたりしている人が増え始める。30kmの壁キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!というところだが、アタクシはまだなんとか走れてる。TOMSAIさんを引っ張ってゴールまでこのまま行くぞー!と思って振り返ったら、あれ?いない
知らない間にほぼ単独走になってた。す、す、す、すみませーんm(_ _)m
そうこうするうちにコースは最後の折り返し点へ
ここまで32km。多少ガタツキはあるものの、ほぼキロあたり5分30秒見当のペースは守れている
ここに至って、このレースの自分的勝利条件を(勝手に)設定。このまま足攣りが出ずペースを守って走り切れれば勝ち。だいぶ妥協に妥協を重ねたレベルの低い勝利条件だが、42.195kmを大失速せずに走りきることができれば、それは自分史上初の出来事
足よ攣るな!攣ってくれるな!祈るような気持ちで最後の10kmへと入っていった
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