「スウィングガールズ」
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: DVD
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フジテレビがえらい勢いでプロモーションしているので、たぶん観る前からストーリーの大筋を知ってしまっている人は多いと思う。大まかに言うと、山形の田舎町の女子高生がビッグバンドジャズにのめり込んでいく話(メチャメチャ大まか)。こう書いてしまうと、普通に青春ものの雰囲気が漂うが、実態は大バカ映画。真面目に女子高生の成長譚を期待すると裏切られる映画だ
わしは監督の矢口史靖については最初から「バカ映画の人」という認識だったのでさほど問題なし。バカなストーリーをアッハッハと笑ってしまうのが吉の映画なので、突っ込みどころ満載の展開も気にすることに意味が無いと思えた
とは言え、やはり見方がオヤジ的なのか、序盤の女子高生たちの無責任と他人を顧みない無軌道さ加減には正直眉をひそめてしまった。そのせいか今ひとつ頑張る彼女たちを素直に応援する気持ちになれなかった。このテの映画は、観客が無条件に主人公を応援しようという気持ちにさせてくれないと苦しい気がする。もちろん荒唐無稽な虚構とわかってはいるのだけど、どうにも許せない気になってしまう
一度挫折して離れた仲間たちが再び戻ってきて、いきなりうまくなっている、という展開は前作「ウォーターボーイズ」とまったく一緒。コンテストの結果や後日談もなしでいきなりエンディングというラストも一緒。まるっきり方法論が同じというのはちょっと芸がなさすぎなのではないだろうか?題材の取り方が似通っているのだから、方法論はもう少し工夫してほしかった
まあ、かわいらしい女の子たちが頑張る姿は悪くない。できることならもっと頑張る姿をたっぷり見せてくれればよかった。後半の頑張る姿より前半のダラけた姿の方が強く印象に残ってしまったのが残念
いろいろ書いてきたが、何も考えずにギャグマンガを読むような気持ちで観た方がよいと思う。「ウォーターボーイズ」が楽しめた人ならほぼ問題ないだろう。あ、でも「ボーイズ」が好きなだけの人にはおよびでない映画なのかも