プロ野球新規参入球団の行方
プロ野球の新規参入問題。世間では仙台フランチャイズをめぐるライブドア対楽天の対決で盛り上がっているが、いつの間にどちらかが勝ち残って来期から参入する、というシナリオが出来上がってしまっている
ちょっと待て。新規参入球団が一つだけなんて一体いつ誰が決めたんだ?確かに選手会とプロ野球機構の間でセパ12球団の維持を目指すという合意はなされたが、希望する企業が多ければ別に13球団でも14球団でも構わないはずだ
にもかかわらず、この対決で少なくともどちらかが落選することが既成事実化しつつある。あくまで審査の段階なのだから、どちらも失格する可能性だってあるし、フランチャイズを調整、再考すれば両方を認める可能性だって残されているはず。そうでなければ本当の門戸開放とは言えまい
一体なんでこうなってしまったのか。対決を煽って話題づくりをもくろむテレビやスポーツ紙、週刊誌などが主な原因だろう。これでプロ野球界が盛り上がるのなら別に構わないが、部外者の場外乱闘と覗き見根性のせいで、あれだけ燃え上がった選手とファンのプロ野球への熱い想いが忘れ去られていくような気がして腹立たしくてならない。ライブドア、楽天の両者とも、その努力があったことを決して忘れないでほしい