「ロボコン」
画面に集中するのが気を紛らわせるのに一番効果的なので、ここのところレンタルDVDを借りまくって観ている。主に黒澤明の作品を中心に再見していたのだが、その中でこの「ロボコン」を借りてきた
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2006/03/24
- メディア: DVD
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変にドタバタせず、熱くもならない演出は、狙いなのだろうが少々古臭い印象も拭えない。青春映画という位置付けゆえか主題のはずの「ロボコン」があまり前面に出てきていない。努力の過程があまりにも淡々としているので、今ひとつ最終的なカタルシスに欠ける。もっとロボット開発の過程を詳細に見せていけば、多少難解になったとしても最後の勝利の充実感が更に胸に迫るものになったのではないだろうか?
とは言え、若者映画にありがちな悪乗りがほとんどないのは好感が持てる。このテの映画はとかく漫画的になりがちなのだが、この作品はどちらかと言えばドキュメンタリーに近い香りがする。おそらくモンタージュに頼らず、長回しとパンで見せるカメラワークがそうした雰囲気を醸し出しているのだと思われる
主演の長澤まさみはとてもフレッシュでかわいらしい。普通っぽい雰囲気を持ちながら、実は手足がスラリと長く、スタイルが抜群に良い。記号に頼らないテレビ的でない演技もなかなか。将来の楽しみな女優だ