「スクール・オブ・ロック」
昨年見た映画私的ベスト4に選んだ作品
スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2004/09/17
- メディア: DVD
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主人公を演じるジャック・ブラックは一見およそロックスターとはほど遠いルックスの持ち主だが、彼が半ズボン姿で一心不乱にギターをかき鳴らす姿はAC/DCのアンガス・ヤングにそっくり。劇中、彼が子供たちの不満をネタに即興の曲作りをする場面があるのだが、その魂のこもった熱唱ぶりはロックの原点を感じさせ、一種感動的ですらある。少々演技が大袈裟すぎるきらいもあるかとは思うが、これくらい荒唐無稽なストーリーにはあのくらいでないと合わないのだろうとも思う
子役も良い。演奏のできる子供を集めてオーディションを行ったということだが、よくもあれだけ個性豊かな子供たちを集められたものだと感心してしまう。見事までに各々の役割を演じきり、決して誰かが突出することもない。焦点を演奏メンバーだけに絞らず、その他の子供たちにも裏方の役割を与えたのも面白い。この手の学校を舞台にした映画ではどうしてもその他大勢の子供たちが途中から無視されがちになるものなのだが、その問題を多少強引ではあるが見事に解消している
ともかく非常にサービス精神にあふれ作りこまれた映画で、全編これスラップスティックの趣。最近はエンドロールに仕掛けのある映画も珍しくないが、ここまで楽しませてくれる作品は稀だろう。堅いことは抜きで、気楽に「あはは」と楽しんで欲しい映画だ