カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

モスクワでの胡錦涛妄言

10日の共同通信の配信記事より

中国の胡錦涛国家主席は対ドイツ戦勝六十周年記念式典のため訪れたモスクワで、中国が抗日戦争で「重大な貢献」をしたことを繰り返し強調した。
(中略)
国営通信、新華社は同日、「第二次世界大戦での中国の役割を忘れるべきではない」とした記事を配信、中国戦線で旧日本軍を消耗させたことで、欧州戦線などでの連合国の勝利が容易になったとする中国学者の声を紹介した

無知が生んだ妄想の歴史観と言わざるを得まい。そもそも「抗日戦」を戦ったのは共産党ではなく、蒋介石の国民党だろう?戦争の間共産党は、国民党と日本軍が衝突するよう工作に努めていたに過ぎない。それが真相というものだ。戦後疲弊した国民党を追い出して政権を簒奪した共産党が、かつての政敵の連合国への歴史的貢献を自らに置き換えて強弁するなどは論理上、無理と言うにもほどがある

むしろロシア(旧ソ連)の対独戦勝利に対してなら日本のほうがはるかに「重大な貢献」をしている

両国の不可侵を定めた日ソ中立条約は1941年4月13日に成立、以後5年間有効とされた。ドイツのソ連侵攻は同年6月22日。この際ヒトラーは日本の対ソ参戦を要請したが、日本政府は甘言に乗らず条約履行を理由にこれを断った。これは動かぬ歴史の事実だ。この事実は当時の日本政府が独伊と結んだ軍事同盟よりも対ソ中立を重視したことの証明であり、胡錦涛やロシアが「連合国対枢軸国」という絶対的構図において歴史を語ることの論理的破綻をも示している

これは余談になるが、その後ソ連は1945年4月5日、日本政府に対し中立条約の破棄を通告。条約の有効期限は1年後の1946年4月までであったが、8月9日ソ連軍は満州樺太に侵攻、同15日にポツダム宣言を受諾し日本は敗戦した。このソ連の一方的条約違反は現在日ロ共同の歴史認識となっている。またこのソ連の侵攻が朝鮮半島の南北分断を生み、北方四島の領土問題を生んだことも歴史の事実であり、これを主張することは日本政府にとって北方領土問題を国際社会にアピールする絶好の材料ともなる

件の式典には小泉首相も出席したそうだが、せめて胡錦涛の無知に対して、理知的に反論できるくらいの知識は持ち合わせてほしいものだ。上記のアピールもロシアでの発言ならその効果は倍加したことは疑いない

ロシアの退役軍人との会合では、退役軍人側が「一部の人は歴史を改ざんしようとしている」と述べると、(胡錦涛は)満足げな笑顔を浮かべる場面も。
※カッコ内筆者

そりゃあんたに向かって言ってんだよコキントー