カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

千葉ロッテの集客戦略

パリーグ首位攻防の戦いとなった28、29日の千葉ロッテマリーンズ福岡ソフトバンクホークス2連戦。主催の千葉マリンスタジアムが入場料一律の大胆な集客作戦を行っている

予定されていた韓国・仁川での試合が中止となった為の代替企画。入場料を格安の一律1500円に設定し、試合中の座席移動を自由とした上、さらにビールを通常の半額の300円で販売したとのこと。千葉マリンスタジアムのバックネット裏指定席の通常の入場料金は5200円、外野自由席でさえ1600円とのことなので、これは相当思い切った集客作戦だ。平日とは言え首位攻防の注目カードにこんな企画をぶつける経営陣の決断に驚かされるが、今日のスポニチの記事によると実はこの企画、更なる観客増を狙う球団の深慮遠謀が隠されているという

その秘密は全席移動自由というところにある。これにより観客は当然自分が一番観たい席に陣取ることになる。試合の最初から最後まで同じ客が居座り続ける席もあれば、局面によって混みあう座席があったり、特定選手に近い位置が人気になる場合もあろう。ロッテ球団はこれらの観客の動きを把握することで球場の座席のブロック分け、適正価格の設定などの参考にしようと言うのだ。なんという周到なる戦略か?

もともと赤字覚悟の平日ナイター興行。そこにファンサービスの企画をぶつけた上で、さらに営業リサーチまで行おうというのだから恐れ入る。他球団の付け焼刃的な集客作戦やメジャーリーグの「○○ナイト」などとも一味違う素晴らしいアイディアに脱帽せざるを得ない

わしは父が毎日ファンだった影響もあり、以前からパで最も好きな球団はロッテだったのだが、客観的に見てもロッテは非常に魅力ある球団になってきたと思う。ファンの応援は昔ながらのラッパと太鼓と「かっとばせ某」的なものだけでなく、サッカーのように人間の声を主体とした統制の取れた応援スタイルが確立されていて実に格好よい。千葉マリンスタジアムは清潔で座席もゆったりしているし、客席と選手との距離が近く、試合を身近に感じながら観戦できる。バレンタイン監督就任後はとくにファンサービスの企画が増え、地元密着、ファン主体を最も大事にしている球団だとわしは思う

これはぜひとも他球団にも見習って欲しい。プロ野球の人気回復、経営健全化のカギはロッテの戦略に見出だすことができそうだ