民主有利?ありえねえ
衆院解散、総選挙となって以降、テレビや新聞などではまたぞろ「自民苦戦、民主有利」などの論調が蔓延っている。わしに言わせれば「ってか、お前ら毎回野党有利としか言わねえだろうが!」てなところなのだが、今回は自民党内の分裂が明らかなので「自民苦戦」に関しては一理あると言えるだろう
しかしだからと言って一足飛びに「民主有利」だの「政権交代のチャンス」だのとは絶対に言えまい。今回の解散は郵政民有化法案の否決が原因であったにも関わらず、民主党をはじめとする野党は具体的な対案も展望も持ち合わせてはいない。選挙でも郵政を争点とせず「もっと大事なことがある」などという詐欺師のような言動で政策論争の焦点をぼかそうとしていることがその証明だ。つまるところ国民にアピールできる争点がない民主党に、選挙戦で有利な要件など何もないというのが現実だろう
結局のところテレビや新聞が言う「民主(野党)有利」は彼らの単なる願望の表出であり、妄想の産物に過ぎない。確かに自民党の分裂が小選挙区において民主党の漁夫の利を生み出す可能性は否定できないが、それが決して民主党の支持増加がもたらしたものでないことは比例区の得票数が証明してくれることだろうと予想する
もっとも小選挙区の損失すら、社民・共産の陥没によって補填される可能性があるとわしは見ているのだが(笑)