カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

クイーン+ポール・ロジャース

はじめに「クイーン再結成」の話を聞いたときはわしも耳を疑った。一体誰にあのフレディの代わりが務まるのか?いや誰がなったとしてもフレディの代わりにはならない。そんなものはクイーンではない、とほとんどのクイーンファンは思ったはずだ

ポール・ロジャースとクイーンの親和性への疑問もあった。クラシックを基礎としたフレディ・マーキュリーに対し、ブルースロックの王道を歩んできたポール・ロジャース。声もスタイルも音楽性もまったく違うだけに、オリジナルのイメージが損なわれる危険性に嫌悪を感じた人も少なくないだろう

が、今回WOWOWで放送されたライブを観てすべて納得した。要するにこれは「クイーン再結成」ではない。あくまでもポール・ロジャースをヴォーカルに迎え、クイーンの楽曲を新解釈で披露する、そういうイベントなのだと

不安に反してクイーンの楽曲とポール・ロジャースのヴォーカルの相性は良い。わしはフリーが大好きだし、ポールのアルバムも何枚か持っているほどのファンなので、彼の歌唱力なら大丈夫かも?と期待を持って聴いたのだが、正直期待以上の出来。「Fat bottomed girl」なんて、もともとポールの曲だったのではないか?と思えるほどハマっていた

ライブはクイーンのヒット曲オンパレードに加え、ポールの曲も交えた内容。個人的には「All right now」より「The hunter」の方が聴きたかったが、まあこれは仕方の無いところか。聴きどころは多いが、WOWOWで放送された中ではブライアン・メイがアコギ一本で歌った「Love of my life」が感動的だった。会場にいるというフレディの母親に捧げられたこの曲。ブライアンのギターに合わせて観客が合唱した場面には思わずホロリとさせられてしまった

ただ一点残念だったのはベースのジョン・ディーコンが参加していなかったこと。彼が何故このツアーに参加していないのか、その理由は寡聞にして知らないが、せめて「Anotherone bites the dust」のときに彼の作品であることくらい紹介してくれれば良いものを、と思わずにはいられなかった