カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

大トリ様漫遊記(初日その2)

食後は待望のハレクラニホテルにチェックイン。日本語サービスの人が応対してくれたのでスムースに事が運ぶ。挙式後の食事を予定しているレストラン「ラ・メール」の個室予約も確認してもらえたので一安心。あらためて部屋をチェックするとだだっ広いという程ではないが、二人には十分な広さの部屋。清潔な室内はシンプルながらそこはかとなく高級感が漂う。バスとトイレは別、シャワー室も別になっていて使いやすい。外国の高級ホテルにありがちなゴテゴテとして大味な感はまったくなく、白を基調とした色づかいと抑制の効いたデザインが美しい。すぐ近くで新しいホテルとレストランが建設されていたので騒音を心配していたのだが、ハレクラニに一歩足を踏み入れるとまるで別世界のように静か。鳥の声と波の音しか聞こえない。さすがは「天国のよう」という名を冠するホテルだわいと感心した。(写真はウエルカムフルーツとチョコ)

その後相方は結婚式当日のためにリハーサルメイクを行う。部屋で待っているとメイクのキミコさんがやってきた。さすが日本人。きっちりかっちり時間通り

相方がメイクをする間わしはやることがないので、近所のABCストアでビールを買い込み飲んだくれる。日本のビールは高いと聞いていたが、6本で約10ドルの値段は地元のコナビールと同額。バドライトあたりはちょっと安いが、これだと薄くて飲んだ気がしないのでコナビールを買ってみる。いわゆるヴァイツェンタイプのビールで炭酸薄目の味濃いめ。わしは結構好きなタイプだが、アメリカ人には受けが悪いのかその後もわし以外に飲んでいる人を全然見かけなかった

ほどなくしてメイクが仕上がる。なんか相方が別の人になっている。「さすがにプロは違う」と相方はひたすら感心しているが、わしは普段の方が好きかな〜などと心の中で思いつつ、「良いんじゃな〜い」などと適当に調子を合わせる

飲みながら旅の日程を頭の中で整理。今回の旅、前半のオアフ島では結婚式をはじめ、かなり日程を詰め込んでしまったので、実はあまり自由になる時間がない。わしはアラモアナショッピングセンターやパールハーバーにも行ってみたかったのだが、どうやらその時間は無さそう。相方もエステに行きたがっていたのだが、初日の夜しかチャンスが無さそうなことに気づく。そこでキミコさんにおすすめのエステを聞いてみると、いくつか穴場を教えてくれた

その中のひとつ「健康足心」という中国式の足つぼマッサージの店に行くことに決定。さっそく電話で予約をとり、クヒオ通りのジャック・イン・ザ・ボックス裏手にある店まで相方を連れて行く。マッサージの終了を待つ間約1時間のヒマができたので、わしは一人でクヒオ通りの東端まで歩いてみることにした

最初のうちは日本人観光客も多く、明るい都会の街並みだったのだが、歩くうちに徐々に人通りが少なくなり、街灯も減り、ちょっと危ない目つきのオッサンとすれ違う機会が増える。20分ほど歩くとどん詰まりのカパルア通りへ出る。この通りの海側の方にテディーズ・ビガー・バーガーというデカさが自慢のハンバーガー屋があることを事前に調査済みだったので、さしあたり目標をそこに定める。ほどなく目的のテディーズ・ビガー・バーガーに着く。店内はいかにもアメリカーンな雰囲気。遅い時間のせいか日本人はわしのほかに二人だけ。ヒップホップ系の格好をしたアメリカ人3人がカウンター前を陣取り、デカイ声でしゃべっている。「わー映画みてえ」とかわけのわからん感想が出る

メニューを見るとここのハンバーガーのサイズは小さい順に「Big」「Bigger]「Biggest」の3段階になっているらしい。ものは試しなのでオリジナルハンバーガーの「Big」を「to go(お持ち帰り)」で頼んでみる。と店員が怪訝そうな顔で「それだけか?」とか聞きやがる。「悪いか!」とばかりに「That's allじゃい」と答えてやる。わしゃお前らみたいに牛馬のような量は食えんのじゃ!しばらく待つと店員が「ほれ、お前のハンバーガーだよ。楽しみな!」とか何とか言って投げるようにしてわしの前に袋を差し出した。その態度にちょっとムカつく。お前ら日本だったら全員クビだ!

マッサージを終えて満足の相方と合流し夕飯へ。ハレクラニの西隣にあるアウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチ1階のショア・バードというところへ行く。ここは注文した肉や魚介類を自分で焼いて食べるスタイルのレストラン。バーベキュー気分を手軽に味わえるのがミソ。ワイキキの中では穴場的ホテルにあるレストランなせいか日本人率はあまり高くない。店内ではバンドの生演奏が行われていてとてもにぎやか。席についてしばらくすると黒人のウエイターが注文を取りに来てくれたのだが、バンドの演奏がやかましいのと拙いヒアリング能力のダブルパンチで何を言っているのかさっぱり理解不能。わからないくせに「ふんふん」と相づちなんぞ打ってみせ、とりあえずメニューを指さしてステーキとベイクドポテトを一つずつ注文し、シェアすることに。飲み物はのみ。待ちながら周りを見回すと肉を焼いたり、サラダバーからサラダを取ったりしているのだが、正直どうすりゃいいのか皆目わからないのでひたすら待つ。いい加減待ちくたびれた頃に待望のステーキ用生肉とアルミホイルに包まれたバカデカいポテトが到着。どうやら「待ち」の判断は間違っていなかったようでひとまず安堵

その後はひたすら肉を焼く。鉄板近くに立っているとえらい暑い上に、火力が強いせいかどんどん表面が焦げていく。耐えきれずに引き上げて食べてみるのだが、いかんせん肉が分厚く中はまだナマ。見かねた相方にバトンタッチ。相方はステーキ肉を先にナイフで切り刻んでから焼くという掟破りのワザを駆使。それはもはやステーキではなくて単なる厚切りカルビなのでは?とツッコミたくなったが、肉は見事にウエルダン。こっちの方がうまいからまあいいか

この日はこの後ホテルへ帰ると風呂へ入ってあえなくバタンキュー。ハネムーンの甘さなど皆無のうちにハワイ初日は過ぎていったのであった