カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

ヤッターマン復活はしたものの

わしら30代半ばくらいの世代の人ならたぶん誰でも知ってる「タイムボカンシリーズ」。その中でも人気の高かった「ヤッターマン」がテレビアニメとして復活。さらに実写映画化までされるという

わしは正直実写映画の方は興味なし。誰が誰役をやったってオリジナルにはかないっこないし、色物にしかなりえない。そもそも一回限りの映画では30分の連続物だからできたワンパターンの構成が活かせるわけもなく、そんなものが面白い物になるわけがない。どうせまたキャストと特撮で興味を引いて、子供と好き者とミーハーを取り込むという手なんだろう。「キャシャーン」しかり「ハットリくん」しかり「鬼太郎」しかり。どうせ実写でやるなら「タイムボカン」の方がタイムスリップと人探しという物語の骨子がしっかりしている分作りやすいと思うのだが

まあ、そんなことも本当はどうでもよくて、わしが気にしているのは音楽。とくに山本正之の手によるオープニング、エンディング曲はタイムボカンシリーズの肝であり、これらがセットになってこそのタイムボカンシリーズなのだ

今週始まったテレビ放送は観なかったのだが、オープニング曲だけはどうしても気になってしまい、Youtubeで発見、見た、、、これを世良正則に歌わせる意味って一体何?リメークは旧作を知るファンに向けたものという側面はあるにしても、誰も世良の歌なんて望んでないだろ?だいたいテレビアニメってのは基本子供のためのものであって、オープニング曲は子供たちを楽しくノリよく作品世界に誘うためのもの。旧作のオープニング曲は正しくその精神を全うしていた。しかるにこれではただのオヤジの遊び、もっと言うならマスターベーションではないか

エンディングも酷い。かつてのシリーズのエンディングはそのほとんどが「真の主役」と言える悪人トリオを歌ったものだった。ドジでマヌケな悪人トリオが今週もまた毎度のごとく空しく敗れ去る。その悲哀をユーモアたっぷりに歌い、番組を締めくくる。番組を見る楽しさはここまでが全部セットだったのだ。何ゆえにこんなただのタイアップものにしてしまったのか

タイムボカンシリーズは正しく子供のためのアニメ番組だった。山本正之の作る主題歌・挿入歌は覚えやすく、歌いやすく、楽しい、徹底的に視聴者である子供たちに向けたものだった。であるからこそタイムボカンシリーズは長きにわたって子供たちの支持を集め、今もなお強く記憶に残るものであり続けたのだろうと思う

旧作シリーズを愛する一ファンとして、製作者には今一度原点に立ち返り、視聴者(今の子供たち)のための番組づくりをお願いしたい。それができないのならこれ以上汚さないで欲しい。そう思う