TSE変換の傾向
ちょっと見のハイビジョン保存に重宝しているHDRecなのだが、初めて画質に不満を感じたのでレポートしておく
この週末WOWOWで放送された「フォレスト・ガンプ」と「フィッシャー・キング」を録画。どちらもDVDは持っているので残すとしたらハイビジョン解像度で残したい。そこで各々TSE変換してみる。2層DVDのぴったりダビングだとビットレートは「フォレスト・ガンプ」が6.6Mbps、「フィッシャー・キング」は6.8Mbpsになった
HDD内に変換ムーブしたものを見てみると「フォレスト・ガンプ」の方はほとんど問題なし。これまでの試験結果と同様、やや色つぶれやノイズを感じないこともないが十分許容レベルだったのでそのまま2層DVD-Rにムーブした。ところが、ビットレートでは有利だったのでこちらも大丈夫だろうと思って観てみた「フィッシャー・キング」の画面がかなりざわつく。TSと見比べるとその差は歴然。とくに暗い地下室でパリーとジャックが会話する場面。全体的に暗く、照明に赤みがかかり、室内には煙がただよい、背景には細々とした物が散乱している。ここでは定期的にざわざわとした細かいノイズが出、人物が動くと余計にそれが目立つため、凝視しているとそればかりが気になってしまう。これではストーリーに集中できそうもないので、ディスクへのムーブは断念した
これまでTSEのLP画質(6.8Mbps)までならかなり使えると思っていただけにちょっと残念な結果。低ビットレートになればなるほど作品を選ぶということか。RD-A301のTSE変換時の傾向として、暗い場面でややノイジーというのは感じていたのだが、今回の煙に生じたノイズを見ると、全体が断続的に大きく動きつづけるような動画に弱いことがわかった。それも単色ではなく、複雑な色情報をもった物体が不規則に動くと動きに合わせて細かいノイズがサーッと乗る。このときの動きが速いか遅いかは変換品質とはあまり関係ないような気がする
「フィッシャー・キング」はわしのフェイバリットムービーということもあり、W録しておいたのでもう一本はHD DVD-Rに残すべく現在変換中。ビットレートは12.8Mbps。このビットレートでどの程度改善するのかは不明だが、RD-A301のTSE変換の傾向を見極めるには格好の素材となりそうだ
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