デトロイト・メタル・シティ
WOWOWでアニメ版の方を見はじめたことで改めて興味が出た「デトロイト・メタル・シティ」実写映画版を観る
デトロイト・メタル・シティ スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2009/02/13
- メディア: DVD
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原作マンガのばかばかしさをうまく再現しているとは思うが、先にアニメ版*1を見てしまうとギャグマンガが本来持つ小気味良いリズム感が若干損なわれているように感じられてしまう。松山ケンイチのナヨナヨっぷりもちょっとやりすぎて、どちらかと言えばただのオカマさんになってしまっている。もっと笑える映画かと思って期待していたのだが、笑わせる場面のテンポもイマイチ。原作を知っているせいもあるがあまり笑えなかった
ラストの持って行き方については、まあアレもありかと。劇場用作品として成立させるためにハートウォーミングな方向性が必要だったことは理解できる
しかしこの作品、原作も含めてデスメタルの解釈が完全に間違っていると思うのだが。殺人のモチーフは確かにメタルの歌詞にはよく登場するが、それは多くの場合反社会的メッセージのメタファーだし、そもそもあのメイクは(バンド名も)KISSのパロディでしょ?*2そもそもKISSはジャンル的にはメタルというよりもコマーシャルハードロックと言っていいし、あのメイクもかなり昔のもの。いくらパロディとは言ってもこれだけイメージが間違ってたら本物のデスメタルファンは怒るんじゃないだろうか。カジヒデキ作曲の根岸オリジナル曲にしても作品中「寒い」曲として扱われているわけだし、こちらのファンも敵に回してしまっている気がする。まあわしはどちらもそんなに思い入れは無いから良いんだけどw