レッドクリフ Part1
テレビ放送することをすっかり忘れてDVDを借りてきていたのだが、せっかくハイビジョンで放送するんだしってことでテレビ放送で鑑賞
- 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
- 発売日: 2009/03/11
- メディア: Blu-ray
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
思いのほか「三国志演義」に忠実な内容。孔明と周瑜(公瑾)の関係性がちょっと違うかな?と思う程度*1
演出が笑ってしまうほどベタなのはジョン・ウーのジョン・ウーたる所以なのだろうとは思う*2が、いつもの劇画チックでケレン味たっぷりの任侠ドラマは見られず、非常にサラッとした出来上がり。物語の流れと人物紹介に時間を割かざるを得ない都合上仕方ないかもしれないが、やるならもっとトコトン暑苦しいドラマを見せてくれればよかったのに。そうすれば過剰なベタさも特異な作家性を帯びた様式美へと昇華させることができたかもしれない
結果として、三国志を知らない人は「ああ、そういう話なのね」と納得しながら、知ってる人は「ああ、そこはそういう風に映像化したのね」としたり顔でニヤニヤしながら観るだけの作品になってしまっている
あれだけよく知られた原作(と史実)を下敷きにする以上、あまり極端な脱線をするわけにはいかなかったにしろ、エンターテインメントとして考えれば凡庸な出来と言わざるを得ない。人物の魅力で引っ張るべき物語なだけに、スケール感とアクションの派手さだけに頼るのは勿体無いと思うんだがな(と言っても西洋人には理解できんのかな?)