カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

中学生の投稿にマジレスしてみる

11月5日付某地元紙夕刊「声」の欄に「強い意識持ちCO225%削減」という中学生の女の子の投稿が載っていた。即座に「無理です」とツッコんでしまったが、意外とこういう意識の人は多そうなので引用の上マジレスしてみる

私は、最初は25%もの多大な量の削減は不可能だと思っていました。しかし、国民全員が協力すれば実現も可能だと、最近思い始めました。
日本には、1億2千万人もの国民がいるのです。もし国民全員がエコバッグを持つようになったら、歩いて行けるところへは車を使わず歩いて行くようになったら、どうでしょう。私は多大な量の石油が節約できるので、二酸化炭素削減につながると思います。これを実現するために一番大事なことは、国民全員が「絶対に実現させる」という強い意識を持つことです。

もうとっても素直なご意見でオッチャンとしては頭ナデナデしてあげたくなるのだけど、こういう純粋な子にここまで考えさせるエコ原理主義の毒ってのはホントに罪深いわな

まず「国民全員がエコバッグ」。エコバッグの総保有数を人口分に制限すれば望む結果が得られそうだが、わしの家には欲しくもないエコバッグが3つあるw。エコの名の下に粗末なバッグを大量生産して暴利を貪るヤツらがいる、という事実を知るべし。ついでに言えば、もしそうなったらビニール袋を作っている人たちはどうなるのかな?そういうことにも思いを致してほしい

「国民全員が協力すれば実現可能」。とのことだが次のデータを参照されたい。日刊温暖化新聞より、2007年日本の部門二酸化炭素排出量

一目瞭然、日本のすべての家庭が二酸化炭素排出をゼロにしても(無論あり得ないが)、総排出量の4.8%しか削減できない。「発電した電力を使う最終ユーザーに発電に伴う二酸化炭素も計上」した間接排出量で計算しなおしても13.8%。日本国民が一人残らず自動車や電気はおろか火すら使わなくなったとしてもこの数字。そしてその家庭から排出されるCO2の用途別内訳は次の通り

自動車からのものは30%弱、ゴミに至ってはわずかに3.5%。よって国民全員がCO2削減の意識を持ったところで25%の目標はまったく無理、という事実を知るべし

おそらく一番効果が高いのはエネルギー転換部門の効率化だと思うのだが、現状でも日本はエネルギー効率の非常に高い国だからこれ以上の効率化はなかなか難しいだろう。それに火力から原子力への転換はエコ原理主義者と似たような勢力の反発も受けるだろうしw。あとはシズマドライブwみたいな革新的発明を待つほかないが、公的な研究開発費は無駄だから削るのが民主党の方針らしいのでそれも期待できそうにない

いろいろなことに考えをめぐらすのは大いに結構。間違っていたとしても褒めてあげたい。この子を責めるつもりは微塵もない

わしが物申したいのは日本に蔓延るエコ原理主義者たち。こういう純粋な子どもを騙していることに少しは罪の意識を感じたらどうなんだ?
ポチッとな