カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「事業仕分け」と「世界のATM」

このところ毎日のようにテレビ画面と新聞紙面を騒がせている「事業仕分け」。概算要求基準無しに各省がお手盛りで予算要求を積み上げて、合計してみたら過去最高額。というわけで「ここから削ります」って、んなもん削るところだらけで当たり前だし、景気の先行き不安が増大する中、単なる二度手間をかけているこの作業自体が最大の無駄だというのに、何をバカ騒ぎしているのかと言いたい

予算の使途を精査して効率化を図るのなら意味はあるが、民主党がやっているのは自分達の政治目的達成のための削減に過ぎない

これが世論調査では高い支持を得ているというから不思議だ。なんでこんなものを支持できるヤツがいるのか理解不能なのだが、この記事の伊吹文明氏の言葉は本質を見事に突いていると思う
【名言か迷言か】「仕分け」で分かる民主党の本質 (1/4ページ) - MSN産経ニュース

 「公の場で、悪代官をみんなで懲らしめる絵を作ろうとした知恵者は、大したものだ」

この伊吹氏の言葉は皮肉半ば、本音半ばというところだろう。「無駄を減らす」ために「悪代官を懲らしめ」る図をネットやマスメディアで大々的に喧伝する。そのときその作業自体が本当に必要なのか?そもそも何故そんなことをしなければならないのか?といったことは議論されない。「無駄を減らす」が錦の御旗として認められてしまっているからだ。まったく巧妙かつ狡猾な手法だ。確かに「官僚」という悪を作り上げ、「仕分け人」が「無駄を減らす」ために闘いを挑む、という構図は分かり易い。分かり易いから支持を受けるというのもどうかとは思うが、、、

記事でも書いているが、この「事業仕分け」の行き着くところは小泉・竹中以上の構造改革路線だ。さらに財政的には緊縮財政志向でありながら、自らのマニフェストという呪縛のためにままならず、しかし公共投資(=国内需要)は減らすなど有効な景気対策は無し、という単なる飽満財政に傾きつつある。民主党はこの事業仕分けによる削減目標をなぜか3兆円に設定しているが、なぜ3兆なのかの合理的説明は無いに等しい。確か民主党は次年度からのマニフェスト実行のための必要財源を7兆円と試算していたと記憶しているが、今年度二次補正の執行停止額を合わせても6兆円。しかもこれは単に削減しただけで使途を変更するわけでもない。いったい全体何を基準に数値目標を立てているのか*1皆目わからない。もっとも3兆削っても過去最高の一般会計予算であることに違いはなく、新規国債発行額も過去最高になることは間違いない

今日からの仕分けではODAなどにも切り込むそうだ。わしは不要なODAを切ることには大いに賛成だ。財政支援はIMF経由を基本にすればよいし、民主主義の価値観を共有できない相手にまで無用の援助をすることはない

しかしわが国の首相は勝手にこんなことを約束してきてしまう
3年間でODA5000億円表明 日メコン首脳会議 - MSN産経ニュース

 鳩山由紀夫首相は6日、日本・メコン地域諸国首脳会議第1セッションに出席し、カンボジアラオスミャンマー、タイ、ベトナムメコン地域5カ国を対象として、今後3年間で5000億円以上のODA(政府開発援助)を拠出すると表明した。

政府がアフガン支援策を決定 元兵士社会復帰など4500億円規模 - MSN産経ニュース

 政府は10日午前、アフガニスタンパキスタンに対する支援策に関する閣僚委員会を開き、新たな支援策を確認した。反政府武装勢力タリバン元兵士の社会復帰支援や農地開発などの民生支援が柱で、平成22年度から5年間で50億ドル(約4500億円)規模となる。来年1月に終了させる予定のインド洋での海上自衛隊による給油活動に代わる支援策として、鳩山由紀夫首相が13日の日米首脳会談でオバマ大統領に正式に伝え、理解を求める。

挙句こんなことを言われてしまう
日本のアフガン支援に懸念 「世界のATM」と米識者  - MSN産経ニュース

 米シンクタンク、新国際戦略センターのアジア上級部長、パトリック・クローニン氏は13日、ワシントンでのシンポジウムで、日本政府がインド洋での海上自衛隊の給油活動に代わる支援策として50億ドル(約4500億円)規模のアフガニスタン民生支援を決めたことについて、日本が国際社会から過小評価される可能性があるとの懸念を示した。

 クローニン氏は、日本が多額の財政支援をしながら、人的貢献がなかったとして国際的に評価されなかった湾岸戦争を念頭に「支援策の変更は、日本が世界の現金自動預払機(ATM)の役割に落ちぶれていた湾岸戦争当時に日米同盟の時計の針を戻すことになる」と厳しい表現で指摘した。

国内需要を削って国外へ持ち出し、得られるのは「世界のATM」という揶揄中傷。そしてボスは脱税総理。こんな恥ずかしい政権で本当にいいのか?
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*1:数値目標があること自体意味不明だが