政治目標の実現のために
タバコやパチンコの禁止に向けた話をしていると、それらの嗜好がない人は強行に禁止の法制化を主張したりする。とくに嫌韓の人にはかなり過激というか勇ましい発言をする人が目立つのだが、正直言ってそういうのはまったくリアリティが感じられず、アタクシはちょっとついていけない
この手の話をしていると思い出すのは台湾における後藤新平の阿片漸禁政策。一分野の根絶のために一度合法化して、法の統制下に置き、そこから漸進的に禁止策を打つというやり方は大衆の支持を得やすく(あるいは不興を買いにくく)、時間はかかるが確実性が高い
生類憐れみの令や禁酒法のような極端なやり方が社会に無用の混乱をもたらしがちなのは、正に「歴史の教訓」と言える
現代の政治家は「レイシスト」や「特定産業潰し」などの誹りを受ければ、たちまちそれが致命傷となり、例えそれが国家国民の為に正しき政策であろうと断行する力すら持ち得なくなる
独裁政治とは違う民主主義社会下での政治の難しさはここにあるのではないかと思う