地方紙に見る靖国神社(いわゆる)A級戦犯合祀の反応
所謂A級戦犯が昭和殉難者として靖国神社に合祀されたことを、朝日新聞が報じたのは昭和54年4月19日。その直後の20日付岩○日報朝刊から、関連記事を切り抜いてみた
これを見ると、この段階で抗議の声を上げたのは社会党と共産党だけ。取り扱いもごく小さなもので、あくまでも国内の政党間の議論に過ぎなかったことがわかる
続いてその翌日、大平首相が春季例大祭に参拝したときの記事。まずは一面
真っ先に抗議集会を開いたのが日本基督教協議会というのが興味深い。このときも中韓はもちろん、諸外国の反応なんてものは一切登場していない
先ほどの記事と同日(昭和54年4月22日付)の囲み記事
見出しは恣意的ながら、一応賛成反対両論が併記されており、読者に判断を委ねる形になっている。そして、これを読んでも当時首相の靖国参拝はあくまでも国内の議論、それも主に宗教的議論だということがわかる
これらからわかることは
靖国神社へのA級戦犯合祀当初の議論はあくまで国内で為されたものに過ぎず、外国の反応については左派政党ですらほとんど問題にしていなかった、ということ。あくまで新聞報道から見える推測ではあるが、外国の反応が一行も触れられていないことは強調しておこう