カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

煽っているのはどちらなのか?

岩手日報 風土計

「義士」の評価は、地域によって百八十度変わる。盛岡藩士の相馬大作が一例だろう

▼江戸後期、南部と津軽の確執を背景に弘前藩主の襲撃を企てた。南部には義士であり、今も神として祭られるが、津軽から見れば憎むべき犯罪者になる。国家間でも一人物の評価が天と地ほど違うと、ナショナリズムが絡む糸は解きほぐせない

▼中国のハルビン駅に安重根(アンジュングン)記念館ができた。初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した独立運動家を韓国は義士と呼び、片や日本はテロリストと非難する。人物への見方をめぐる国と国の溝を埋めるには、気の遠くなる時間が必要だろう

▼暗殺現場の駅に韓国は石碑建立を望み、中国は大掛かりな記念館開設で応じた。またか、と日本人はうんざりする。だが首相自ら靖国参拝反日感情をあおるのだから、やることは変わらない。さて国際社会はどう見るか

▼かつて訪れたハルビンは美しい街だが、悪名高い旧関東軍731部隊の記憶が残る。罪業の数々を観光客が見れば日本はどうも分が悪い。それでも現地には日本語を学び、日中韓交流を望む人がいる。ならば為政者は互いに刺激し合わぬことだ

▼ちょうどハルビンは連日、マイナス20度の厳寒にある。熱くなる一方の指導者は頭を冷やし、願わくは嫌中嫌韓反日も凍土の中深く埋めてしまいたいものだが。

例によって駄文コラムがまたこんなことを書いてやがる。歴史も外交もわからんくせに適当なこと書くなっつの

相馬大作(下斗米将真)の行為は当時の価値観から見ても許されることではなく、単に江戸の人々にもてはやされて芝居や講談のネタになったがために「なぜか」評価されてしまっているだけのこと。そもそも相馬が祭神として神社に祀られたりしているのは、罪人といえども死ねば皆同じ、「水に流す」などの日本固有の死生観に基づくものであり、死者の墓を暴いて八つ裂きにし末代までその罪を問うような彼の国とはまったく異なる価値観に基づくものだということを考慮に入れねばなるまい

コラムでは日本が彼らを刺激するのが悪い、と言いたいようだが、中韓がこのような動きを見せなければ、日本は安重根を顕彰こそしないがこれまでどおり特段糾弾するようなこともしないだろう。蒸し返しているのは明らかに中韓の側

いささか蛇足となるが歴史的評価を言うのなら、安重根と対比されるべきは、第一次大戦の引き金となったサラエボ事件を起こしたプリンツィプらや、当時の日本にとって北方の脅威であったロシアの皇太子ニコライに斬りつけた津田三蔵だろう。プリンツィプは一時期セルビア愛国者として顕彰されていたが、ユーゴ紛争後すべての事蹟は抹消され、生家も破壊された。津田三蔵は無期徒刑となり、西南戦争時に得た勲章も剥奪されている