いわきサンシャインマラソンふりかえり【その1】
いわきサンシャインマラソンふりかえりのつづきです
スターターに市長が立ち、カウントダウンを開始。会場には高らかにファンファーレが鳴り響く。8時59分を過ぎたところでガーミンのスタートボタンに手をかけて号砲の瞬間を待った
市長「いちについてぇーよー、、、」
パンッ!
タイミング早っ!
出場者の失笑が漏れる中、いよいよ42.195kmの旅が始まった。いや、ホントはまだスタートラインを跨いでいないので42.3kmくらいか。かなりゆっくりとしたスタート。ワイナイナ選手が結構近くにいたので手を振る
号砲と同時に時計をスタートさせ、計測精度を上げるべくスタートゲートの横を通るときにラップボタンを押した。スタートロスは59秒。この人数だから仕方ないが、目標タイムを考えるとちょっと気になるロスではあった
競技場敷地内は芋洗い状態で、走るというよりはまだ歩きに近いペース
緩い下りを抜けて、まずは丁字路を右へ。この辺は少し走るとすぐ前に詰まってしまい、ペースを上げようにも上げようがなかった
街道へ出てほんの少し登った後、長めの緩い下りになったので少しバラけるかと思ったが、このあたりでもまだ早足程度のペース。周りのランナーの時計が一斉にビープ音を立てたので、自分の時計も覗き込むと最初の1kmのラップは6分4秒。スタートロスと合わせると約7分。やむを得ないとはいえ遅い
しかし焦っても仕方ないのでしばらくは流れに身を任せる。沿道にはたくさんの応援の人が出ていて、びっくりするほど熱烈な声援を送ってくれる。うれしくなって手をあげたり、お礼を言ったり、ハイタッチをしたりしながら楽しく走った
2kmも5分33秒とペースが上がって来なかったので、さすがにマズイと思いペースアップ。右へ左へと避けながら走ると、あっという間にキロ4分10秒くらいのペースに上がってしまっていたので、苦手な微調整をして徐々にキロ5分に近づけていった
今になって思い返すと、このとき無駄に足を使ってしまったような気がしないでもない
ガーミンがバイブで5km通過を知らせたのはコース脇の5km地点表示看板の100mほど手前だった
スタートロス 0分59秒
1km 6分04秒
2km 5分33秒
3km 4分39秒
4km 4分55秒
5km 4分54秒
0-5km 計27分04秒
道はうねるようななだらかな起伏の連続だが、ペースが安定してきたので淡々と行く。この辺で周りを観察する余裕が出てきた。見ると、ちょっとした被りモノも含め仮装した人が結構多い。序盤見かけたのは、ジバニャン、コマさんなどの「妖怪ウォッチ」キャラ、茄子の被りモノ、アメリカンドッグ、忍者装束、スーツ姿などなど
普通にTシャツ姿で走っている人の中だと、自分と同じように参加賞のTシャツを着た人が多数派か。そんな中、前を走る人の中に敬愛する岩本能史氏が主宰するCLUB MY☆STARのシャツを着た人を発見
話しかけてみようかと一瞬思ったが、追い抜きながら横目で顔を覗き込むとかなり真剣に走っている様子だったので自重。後で考えてみたら、話しかけたところでとくに話題もなかったのでこれは正解
10km地点が近づき、メダリストのジェルを補給、給水所の水だけでは足りなかったので、携行していたボトルの水で喉に流し込んだ
そうこうするうちに10km通過。ペースは3km以降キロ5分弱で安定。スタートロスの1分を除けばほぼ予定通りの展開
左の臀部の張りと軽い痛みはスタートから良くも悪くもなっていない。走りに支障の出るレベルではないので気にせず進んだ
6km 4:56
7km 4:52
8km 4:57
9km 4:55
10km 4:52
5-10km 計24分32秒
0-10km 累計51分36秒
10kmを過ぎて遠く前方に小高い丘越えの道が見えてきてちょっとゲンナリ
「あれ越えんのかよー」と思ったらさにあらず。坂の手前でコースは左に折れていた
少し単調なコースが続いたが、応援はほとんど途切れることがなく、ランナーを勇気付けてくれるのがうれしい
このあたりの数キロ、ピンクの肩掛けポーチを身につけたあんちゃんがほぼ同じペースで並走していることに気づいた。しかもなかなか良い足取りで(何様?)ペースも一定していたので、勝手に「約キロ5さん」と名付けてついていくことに
第二関門の12.7km地点に達すると突然目の前の景色が開け、海が見えた
しかしその海は大荒れ。あんまりひどく時化ていたので、思わず「めちゃくちゃ荒れてんじゃん!」と呟いたら、「約キロ5さん」が吹き出していた。うむ、ウケたから良し!
しばらく海沿いの景色を眺めながら走ると、高い防潮堤が今まさに建設中
街中にいる分にはだいぶ復興したように見えていたが、海沿いの地域にはまだまだ津波の爪痕が残されているようだった
このあたりで折り返してきたトップランナーたちとすれちがった。さすがに見るからに速い
ここでも応援が温かい。道端のメッセージすらも温かい
「あたたかい」といえば、いつの間にか雨が上がり、気温が上がってきた。スタートから着込んでいたお手製ビニールポンチョもそろそろ良いだろう、ということで脱ぎ、念のためウエストポーチのベルトに挟もうとしたときに事件は起きた
ビニールポンチョを小さくたたんで、ウエストポーチのベルトに手をかけたつもりが、ベルトのバックルをうっかり掴んでしまい、ポーチが外れてしまった。すんでのところでベルトの端を掴んで落下は防いだものの、ベルトが弾けた勢いで右上のゼッケン留めが外れて落ちてしまった
どうせ付け直す時間など無いのだから、ゼッケン留めは無視して走り続ければよかったのだが、落としたことに動揺してしまい、引き返してゼッケン留めを拾い上げ、ランニングパンツのポケットにねじ込んだ
ポーチをもう一度ウエストに締め直し走り出す。ガーミンのラップペースを確認すると5分20秒まで落ちている。さっきまで並走していたピンクポーチの「約キロ5さん」の姿を探すが彼は既に遥か前方。設定タイムより1分ほど遅れているところでこれ以上遅れたくはない。ペースアップして「約キロ5さん」を追いかける
トンネルを抜けると18.1kmの第一折り返し地点を折り返してきたランナーたちとのスライド区間
ようやく「約キロ5さん」に追いついたのは15km地点あたりだったか?
11km 4分54秒
12km 4分54秒
13km 4分51秒
14km 4分50秒
15km 4分53秒
10-15km 計24分22秒
0-15km 累計1時間15分58秒
ホッと一息ついたが、少し無理をしてペースアップしたせいか左の臀部からハムストリングスにかけてにこれまでより強い痛みを感じ始めた
つづきはまた明日!
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